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角名 side
かわいいなぁ、なんて眺めていると急に扉の開く音が聞こえる。ついでに聞きたくなかった声も一緒に。
「なぁ、サムのクラスって何やってるん？」
「いやそれ入る前に聞くことやろ。」
げっ、双子…てかなんでよりによって一緒にいるんだよ…いつもあんなに喧嘩してるくせに仲良しかよ。
きょろきょろと周りを見渡すまでもなく俺を見つけるとびっくりした顔でズカズカとこちらに向かってくる。
「す、角名、お、おまえ…」
「うるさいよ侑。もう言わなくてもわかるんだからさ。」
さっきまで幸せそうな顔をしていたAがみるみるうちに怯えた顔になる。はぁ、さっきまでの幸せな空間を返せよ。
「えーっと、り、倫太郎…？あれがさっき言ってた双子？」
「そう。大丈夫、Aちゃんは喋らなくて大丈夫だから。」
「名前呼びって匂わせてくるなぁ、スナ。」
「「うるさi」ハァハァ、コラ双子！ここにおったか！！！一緒に行こう言うたのはそっちやろ！置いていくなや！！！」
バァン！と乱暴な音を立てて尾白さんが教室に乱入してくる。このごちゃごちゃした空間から抜け出そうとするもぽかんとした顔をした彼女、こちらをずっと見たままの双子がいて身動きすら取れない。
「だってアランくんが来ぃひんやもん。」
「それに関してはツムに同意やわ。」
「せやかて置いていくんはないやろ！もう、探しすぎて北にも連絡するとこやったわ。」
北、という単語にお互い敏感で尾白さんが北と言ったタイミングでビクッと跳ねる。その後の連絡するとこ、というセリフで胸を撫で下ろす。
「おぉ、なんや角名もおったんか、えらいべっぴんさん連れてるなぁ。」
「あっ、はい。まぁ…」
「あっ！せやった！そこの女ァ！角名のなんやねん！」
「ちょっと侑、」
「はぁ？人のこと聞く前に自分のこと言ったらどうなんか。確かにチームメイトが知らない女連れてるん気になるのはわかるけど、自分のこと何も言わずに人に質問するのはダメやろ。」
うわ、正論パンチだ。これは侑も怯んでる。本当に、中身は嫌なほど兄そっくりだな。
治も尾白さんもおぉ…という様子でAちゃんの方を見る。
「アンタ、いい性格してるなぁ。俺は宮治。あの叫んでるアホは双子の侑。」
「そりゃどーも。私はA。苗字は言わん。にしてもよう似とるなぁ。」
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ヤナ - ヤバすぎ､､､､倫ちゃんがタバコとか､､､､想像するだけでにやけてまう､､､､ (2021年4月8日 17時) (
レス) id: 4f2b53094b (このIDを非表示/違反報告)
煙 - 初めまして、コメント失礼します！夢主ちゃん惚れました(((更新楽しみに待ってます！応援してます！！！ (2020年12月20日 3時) (レス) id: f55a523df1 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 神作品降臨ですわ....ありがとうございます！!! (2020年12月19日 19時) (レス) id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
ナツカぬ - めちゃくそ面白いです！更新頑張って下さい！ (2020年12月19日 10時) (レス) id: 00b7d99141 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とうか | 作成日時：2020年11月15日 4時
