10.本心を口にすること ページ10
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角名side
部活決める時。俺は素直に稲畑に言えなかった。
一緒に部活やりたいからって……言えれば良かったのに。
田邊みたいに、お前がいれば頑張れる、とか。 恥ずかしくてとても言えなかった。
…………というか、稲畑ってもしかして。
めちゃくちゃ鈍感なんじゃないか？
俺は素直じゃないし言い方間違うからともかくとして
田邊なんて明らかに小学校の頃から稲畑のこと好きじゃん！なんで気づいてないんだよ……。
だから意を決して言ってやった。
Aって呼ぶって宣言して来てやった。
田邊の目の前でね。さすがにあいつは気づくかもしれないけど……それは別にいいや。
下の名前でなんて、ずっと呼ばれることも呼ぶこともなかった。
どうせいつか転校することになるだろうから
そこまでクラスメイトと仲良くなることもなかったし。
呼び方も呼ばれ方も、別にどうでもいいし。
でも………Aのことだけは……。
「なぁ、角名くん」
「うわぁぁ！！！」
びっくりした。何故かAが俺を追いかけて来ていたのだ。
「何？」
「あのさ、ほんなら私も倫太郎って呼んでええん？」
俺は俯いてしまった。初めて会ったときと変わらない、可愛いその表情を直視できなくて。
くっそ………俺、めっちゃこの子のことが好きだ。
「別にいいよ」
呼び方も呼ばれ方も、別にどうでもいい。
でも、Aだけは特別だ。
部活へ向かうと、今度は紫が俺を追いかけてくる。
｢待ってー。一緒に行こうよ｣
｢あ、ああ？｣
｢ねえ…さっきの事なんだけど｣
紫が俺の顔を覗き込んで聞いた。
｢まさかとは思うけど…倫太郎って…Aちゃんのことが好きなの？｣
何でだろうな。本人を目の前にしないと正直になれる。
というか、本人以外に自分の気持ちを知られても、なんとも思わないから。
｢そうだよ｣
｢え、なんで？それは小学校の時からなの？｣
｢…そうだけど｣
｢Aちゃんて田邊くんと仲いいじゃん｣
｢そうかもしれないけど…｣
紫は納得がいかないような表情だ。
そんなに俺、変かな？
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茜(プロフ) - すいみ〜さん» ありがとうございます！私ももうちょっと長く書きたいなあーって思っちゃいました。また、続編書ける時が来たら書きたいです。応援してくれてありがとうございました！ (2018年10月29日 18時) (
レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 愛永さん» ありがとうございます！こんなの角名くんじゃない…って思われないか心配でしたが、楽しんでもらえたなら良かったです！続編、頭に浮かんでいるのはこのお話とがらっと雰囲気変えた話なのですが、いつか書きたいです！ (2018年10月29日 18時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
すいみ〜 - もももも、もう終わっちゃうの〜？？素敵な小説を書いてくれてありがとうございました〜！正直、まだ終わってほしくないです〜！！！でも、お疲れ様でした！続きを期待しちゃってます・・・！ (2018年10月29日 17時) (レス) id: a616d0f8f5 (このIDを非表示/違反報告)
愛永(プロフ) - おぉぉ…完結(？)おめでとうございます！凄い感動しました…。続編、もし作者様が書けるのであれば書いて欲しいです…！角名くんの小さい頃のツンデレ感最高でした！ (2018年10月29日 17時) (レス) id: ba4d172ca4 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - すいみ〜さん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2018年10月25日 19時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜
| 作成日時：2018年10月17日 17時
