27.大切なもの ページ27
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テストが終わるまではずっと部活は休みになる。
その間、ずっと倫太郎と一緒に帰れる。
テスト勉強は嫌やけど、それがすごく嬉しくて。
授業が終わるチャイムが待ち遠しかった。
授業が終わると、皆いっせいに帰りだす。
私は、6組の倫太郎がうちのクラスへ来るのを待っていた。
「私の…指輪知らない!?」
放課後。皆が帰り始めた教室で
紫ちゃんが大声で叫んだ。
「どうしたん?なくなったん?」
私が声をかけると、紫は既に泣いている。
「うん…どうしよう…」
「泣かんといて。誰か、紫ちゃんの指輪見てない?」
私が皆に聞くと、ほとんどのクラスメイトは無視をして帰ってしまう。
え?皆ちょっと…ひどくない!?
「校則違反のもん持ってきてるほうが悪いんやろー」
「先輩と付き合って、指輪なんて貰って、うかれすぎちゃうか」
一部の女子の声が聞こえた。
あんまりやな…そんなん僻みやろ。
そりゃあ…校則違反やし、持ってきたらあかんけど…。
「大丈夫、きっと見つかるから。一緒に探そう?」
紫ちゃんの肩を撫でて、励ましていると萌と諒がやってきた。
「何やっとんの?A、角名くんと一緒に帰る約束してるやろ」
「そやけど…紫ちゃんほっとけへんから、一緒に指輪探してくるわ」
二人にそう言って、私は紫ちゃんと思い当たる場所を探しに行った。
「…どうする?諒」
「しゃあないな、俺らも手伝うか」
「ほんまあんたらお人よしやな」
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茜(プロフ) - すいみ〜さん» ありがとうございます!私ももうちょっと長く書きたいなあーって思っちゃいました。また、続編書ける時が来たら書きたいです。応援してくれてありがとうございました! (2018年10月29日 18時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 愛永さん» ありがとうございます!こんなの角名くんじゃない…って思われないか心配でしたが、楽しんでもらえたなら良かったです!続編、頭に浮かんでいるのはこのお話とがらっと雰囲気変えた話なのですが、いつか書きたいです! (2018年10月29日 18時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
すいみ〜 - もももも、もう終わっちゃうの〜??素敵な小説を書いてくれてありがとうございました〜!正直、まだ終わってほしくないです〜!!!でも、お疲れ様でした!続きを期待しちゃってます・・・! (2018年10月29日 17時) (レス) id: a616d0f8f5 (このIDを非表示/違反報告)
愛永(プロフ) - おぉぉ…完結(?)おめでとうございます!凄い感動しました…。続編、もし作者様が書けるのであれば書いて欲しいです…!角名くんの小さい頃のツンデレ感最高でした! (2018年10月29日 17時) (レス) id: ba4d172ca4 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - すいみ〜さん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2018年10月25日 19時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜 | 作成日時:2018年10月17日 17時