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15.シツゲンと仲間ハズレ ページ15

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少し期待をしていた、林間学校の日がやってきた。
一日目は、山でハイキングして、夜は飯ごう炊さんでカレーを作ってからのキャンプファイヤーの予定だ。
6組と行動同じ!なんて最初は浮かれていたけど…



「倫太郎〜!一緒に行こう!」




紫ちゃんが倫太郎の傍に駆け寄る。
そうやったね…紫ちゃんもおるよな、そりゃあ。
クラスの友達数人と一緒に歩きながら、話していた。




「紫ちゃんて6組の角名くんと仲ええよなあ。同じバレー部やからか」




友達が二人の姿をそう言った。




「ああ、そやねえ。二人とも、関東からの転校生やし気が合うんちゃう?」


「あーでもさ、東京弁ってやつ?キモイよなぁ。気取ってる感じで!」
「そうそう、私も思ってた!なんか変やんなぁ」




友達がそう言ったからか。倫太郎が転校してきた時のことを思い出した。
覚えてるんかな。
覚えてるわけないか。
多分、何気ない一言やからな。




「まぁ…でもキモイとか変とかは言い過ぎやろ。聞き慣れてないだけやん。日本全国で言えば関西弁の人の方が少ないんやろうし」




そう、はっきりと言い切った後にはっとした。
場の空気が悪くなったのに気づいたのは遅かった。皆、微妙な顔をしている。




「あ、あの私……そういうつもりやなくて……」




「なんでそんないい子ぶってるん?」
「しらけたわー」



クラスのグループの友達はそれから私と話してくれへんかった。
最悪やわ。楽しみにしとったのにな。
気まずくて、皆と少し離れて歩く。
山登ったら、お弁当やのにな。
私は溢れそうな涙を飲んで、ひたすら歩いた。

16.同じ気持ち、同じ思い→←14.学校行事、なんてさ。



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(プロフ) - すいみ〜さん» ありがとうございます!私ももうちょっと長く書きたいなあーって思っちゃいました。また、続編書ける時が来たら書きたいです。応援してくれてありがとうございました! (2018年10月29日 18時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 愛永さん» ありがとうございます!こんなの角名くんじゃない…って思われないか心配でしたが、楽しんでもらえたなら良かったです!続編、頭に浮かんでいるのはこのお話とがらっと雰囲気変えた話なのですが、いつか書きたいです! (2018年10月29日 18時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
すいみ〜 - もももも、もう終わっちゃうの〜??素敵な小説を書いてくれてありがとうございました〜!正直、まだ終わってほしくないです〜!!!でも、お疲れ様でした!続きを期待しちゃってます・・・! (2018年10月29日 17時) (レス) id: a616d0f8f5 (このIDを非表示/違反報告)
愛永(プロフ) - おぉぉ…完結(?)おめでとうございます!凄い感動しました…。続編、もし作者様が書けるのであれば書いて欲しいです…!角名くんの小さい頃のツンデレ感最高でした! (2018年10月29日 17時) (レス) id: ba4d172ca4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すいみ〜さん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2018年10月25日 19時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年10月17日 17時

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