甘党な筋トレスペシャリストな彼。

Lesson 45 ページ46

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『っ･･･で、でも！
　私、太ってるし･･･！』




私なんかが、ひかるくんとは釣り合わないよ･･･。

こんなデブと一緒にいたら、ひかるくんが笑われちゃう。




岩「充分痩せたよ。頑張ってたの、知ってるし』

『ち･･･チビだし･･･』

岩「うーん、俺がデカすぎるんじゃね？」




あまりにも信じられなくて、私のダメなところをいっぱい言ってるのに･･･

全然気にもせず、それすら肯定してくれる。





『すぐ、勘違いするしっ！』

岩「今回のは、俺が悪い」

『･･･〜っ･･･すぐヤキモチ妬くよ？』

岩「え？俺の方がすごいと思うけど？』





･･･え？

ひかるくんがヤキモチ？

全然そんな風に見えないけど･･･




岩「俺、めっちゃ嫉妬するし束縛しちゃう』

『･･･それは、好きだから心配になるんだよね？』




私だったら、好かれてるって思うから嬉しくなっちゃうかも？

･･･そんなに好きになられてみたい。




岩「どこで何してるかとか、全部知りたいし」

『･･･不安になっちゃうもんね』

岩「甘いもの、好きだし」

『ギャップだよね。私も甘いもの好き』





なんていうか、何を言われても“そんなとこもいい”って思っちゃうあたり、やっぱり好きなんだなって実感する。





岩「･･･そうやって、
　 俺のこと否定しないでくれるAが好き」

『･･･え？』

岩「やると決めたことをしっかりやるところが好き」

『あ、あのっ･･･』





ゆっくりと頬に触れ優しく撫でられる。

あまりにも優しい眼差しで見つめられ、たくさん好きと言われ･･･恥ずかしくなり視線を逸らした。





岩「･･･なぁ、こっち見て」

『は、恥ずかしいもんっ･･･』

岩「んはっ！顔真っ赤。･･････かわいい」




･･･ねぇ、どんな顔して言ってるのかわかってる？




岩「Aは？
　 俺のこと、どう思ってる？」




そんなの、決まってる。



『･･･好き。全部好きだよ。
　筋トレマニアなとこも、面倒見がいいところも、
　甘いものが好きなとこも･･･全部』





たくさん好きなとこがありすぎて、どこって、ちゃんと言えないのがもどかしい。


･･･でも、伝わったらいいな。





岩「･･･俺と付き合ってください」




少し、緊張した面持ちで言われた言葉。


ねぇ、答えは一つだから安心して？







『･･･はいっ』








その言葉を最後に、二人の距離がゼロになった。





　

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