Lesson 44 ページ45
・
岩「なんで急に来なくなったのか、聞いてもいい？」
いや、そうだよね。
気になるよね。
今の私からしたら、なんで会いに来てくれたのかが知りたいけど･･･。
『ぇっと･･･ひかるくんは、その･･･
好きな人がいるから･･･離れたほうがいいかなって』
岩「･･･好きな人？」
『ぁの･･･小鳥遊、さん･･･』
渡辺さんの彼女だとしても、好きでいるのは自由だもんね。
それに、あんなにキレイな人を好きにならないわけないし。
岩「･･･え？」
『え？』
岩「小鳥遊さんって、翔太の彼女の？」
『そぅ･･･ですね』
･･･ん？
なんか反応がおかしいような･･･？
好きな人がバレて焦ってるって感じじゃない気がする。
なんて言うか･･･
強いて言うなら、“何言ってんの、こいつ”みたいな。
岩「え･･･ごめん、なんでそう思ったのか聞いていい？」
『あの･･･二人が一緒にいるところを見て･･･』
岩「それって･･･ジムの隣のカフェ？」
小さく頷けば、大きなため息をついてハンドルに突っ伏してしまった。
え？
あれ？
ど、どうしたの!?
岩「はぁぁ･･･もう二度とあそこで打ち合わせしねぇ･･･」
『ぇ･･･っと？』
岩「はっきり言っておくけど、
小鳥遊さんのことは担当者としか思ってないから！」
顔を上げ、キッパリと言い切ったけど･･･
でも･･･
『で、でも！担当者に対する表情じゃなかった！』
岩「･･･は？」
『すっごい優しい顔してた！
好きな人見るような目だった！』
あんな優しい笑顔、担当者に対する顔じゃない。
好きで愛おしいって、溢れてたもんっ！
岩「･･･もし、本当にそんな顔してたとしたら、
それAのこと話してた時だから」
『そんなわけっ･･･！』
岩「そんなわけあんの。小鳥遊さんにもつっこまれたし」
･･････え？
いや、幻聴？
私のこと話してただなんて･･･ねぇ？
岩「俺が好きなのは、A･･･お前だよ」
『･･････っ･･･うそ･･･』
岩「こんなこと冗談で言うかよ。
･･･Aが好きだ。愛おしいくらい」
ひかるくんが、冗談で言うわけないって思うけど･･･
でも･･･
本当に信じていいの･･･？
その、優しく触れてくる手をとってもいいの･･･？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1052人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Sakkuuuuuuu0930(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます！！青さんのお話の世界線で赤さんメインのお話みてみたいなと思ったのですが、、作者さまのご都合もあると思いますので無視していただいても大丈夫です。 (12月14日 22時) (
レス) @page50 id: 46a7db7299 (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 完結お疲れ様でした。読んでて面白かったです。次の作品も同じ世界で読みたいです。その方が読みやすいですよ！ (11月29日 5時) (レス) id: b4fe34fc3a (このIDを非表示/違反報告)
kanata(プロフ) - 明希さん» お読みいただきありがとうございます！ドキドキできるよう頑張ります！これからもこれからもよろしくお願いします😃 (11月14日 1時) (レス) id: afd37b2cc2 (このIDを非表示/違反報告)
明希 - こんにちは。いつも楽しみに拝見しております。…ここですれ違いなんですね(>_<) ひーくんも「なんで？」ってなるんですね。これからの展開ドキドキ楽しみにしております (11月12日 13時) (レス) @page38 id: f11a2bbdd9 (このIDを非表示/違反報告)
kanata(プロフ) - わたたいさん» 完結している作品に限りますが、大丈夫です。ただ、ご期待に応えれるお話にできるかは自信ないです･･･。それでもよければとなります。 (10月8日 1時) (レス) id: afd37b2cc2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kanata
| 作成日時：2023年10月1日 2時
