Lesson 42 ページ43
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阿「詳しい話は、2人の関係が改善してからね」
私に担当してほしい商品というのが、目黒さんが契約し小鳥遊さんが開発したという商品。
つまり、岩本さんと取引しているものだ。
それだもん、岩本さんと話すよう勧めてくるわけだ。
取引相手と険悪な状態だと支障が出るもんね。
『・・・はい』
これは、仕事が絡んでいる。
いやだなんて、言えない・・・。
せっかく、見返すチャンスも貰えそうなんだから!
目「あ、今、岩本くん来てるみたい」
小「え?うちの会社に?」
目「うん。玄関前にいるみたい」
ん?
小鳥遊さんとの打ち合わせ??
阿「ふふっ・・・Aさんに会いに来たんだよ」
『・・・はぃ?』
目「てことで、荷物持って玄関ね」
いやいやいや!
待って、どういうこと?!
このタイミングでの岩本さんの登場って・・・
もしかして、元々企んでた?!
阿「じゃあ頑張ってね?」
『うぐっ・・・!は、はい・・・』
あぁ・・・その笑顔が怖い・・・
あざといくせに、怖いって何?
急に重たくなった身体を動かし、会議室を後にした。
小「このタイミングで来るなんてすごいね」
目「ふっかさんたちに発破かけてもらったから」
小(・・・そういうことには頭回るんだもんなぁ)
*
荷物を取りに戻れば、周囲からの視線が痛かった。
だが、そんな視線に負けている場合ではない。
もちろん、悪意を持って話しかけてくる人もいたけど・・・
『すみません!阿部課長をお待たせしてるんです!』
と言って逃げた。
これくらい許してほしい。
実際に待たせているのは、阿部課長ではなく岩本さんだけど。
急いでエントランスを抜けて外に出ると、ガードレールに浅く腰をかけている岩本さんの姿があった。
『・・・・・・岩本さん・・・』
聞き取れるか怪しいほど小さな声だったのに、顔を上げてこちらを見てくれた。
岩「・・・A!」
あぁ・・・久しぶりの岩本さんだ・・・
なんて思ってる間に、気がつけば彼の腕に包まれていた。
『んぇ!?なななっ・・・?!』
岩「・・・会いたかった」
まさかの出来事に驚きはしたが、それよりも岩本さんの切羽詰まったような声に胸が苦しくなった。
『・・・・・・私も、会いたかったです』
彼の背中に腕を回し、そう素直に応えていた・・・。
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Sakkuuuuuuu0930(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます!!青さんのお話の世界線で赤さんメインのお話みてみたいなと思ったのですが、、作者さまのご都合もあると思いますので無視していただいても大丈夫です。 (12月14日 22時) (レス) @page50 id: 46a7db7299 (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 完結お疲れ様でした。読んでて面白かったです。次の作品も同じ世界で読みたいです。その方が読みやすいですよ! (11月29日 5時) (レス) id: b4fe34fc3a (このIDを非表示/違反報告)
kanata(プロフ) - 明希さん» お読みいただきありがとうございます!ドキドキできるよう頑張ります!これからもこれからもよろしくお願いします😃 (11月14日 1時) (レス) id: afd37b2cc2 (このIDを非表示/違反報告)
明希 - こんにちは。いつも楽しみに拝見しております。…ここですれ違いなんですね(>_<) ひーくんも「なんで?」ってなるんですね。これからの展開ドキドキ楽しみにしております (11月12日 13時) (レス) @page38 id: f11a2bbdd9 (このIDを非表示/違反報告)
kanata(プロフ) - わたたいさん» 完結している作品に限りますが、大丈夫です。ただ、ご期待に応えれるお話にできるかは自信ないです・・・。それでもよければとなります。 (10月8日 1時) (レス) id: afd37b2cc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kanata | 作成日時:2023年10月1日 2時