甘党な筋トレスペシャリストな彼。

Lesson 39 ページ40

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岩本さんのところへ行かなくなって、どれくらいが経っただろう？



ちゃんとトレーニングは欠かさずやってる。

だって、せっかく岩本さんが私なんかのために考えてくれたんだもん。

私と彼の大切な思い出だし。


ダイエット成功させないと、岩本さんに申し訳ないしね。



最近は食欲もないし？

ダイエットにはちょうどいいじゃない。

このペースなら、すぐに目標に辿り着くんじゃないかな。





「すみません、Aさんはいらっしゃいますか？」




集計したデータを入力していれば、入口の方から名前を呼ばれた気がした。


気のせいかとも思ったけど、急に周囲が騒がしくなったため何事かと声のした方を見てみると･･･




＜あ、阿部課長！どうなさったんですか？＞

＜目黒くんも！ご用件なら私たちがお伺いします！＞




阿部課長と目黒さん!?



あと、あの女性は･･･


･･･岩本さんと一緒にいた人！




な、なんでここに･･･!?



もしかして、岩本さんとの関係を疑われて･･･とか?!



いやいやいや、そもそも呼ばれたことすら気のせいかもしれないし！





目「だから、Aさんいますかって聞いてんだけど？」

＜Aさん･･･ですか？あんな子より、私たちが･･･！＞

阿「ねぇ、僕たちの話･･･聞こえてますよね？」

＜い、いや･･･だって･･･！なんでAさんなんか･･･＞





うわ･･･こっわ･･･！

明らかに不機嫌な目黒さんと、笑ってるはずなのに圧を感じる阿部課長･･･。

それに立ち向かっていける彼女たち、すごいな･･･。

そして、一緒にいて動じてないあの女性も。


･･････というか、呼ばれたのは気のせいじゃなかったんですね。





「阿部さん、蓮。あそこ･･･」




いやぁぁぁ！

見つかったぁ!!


なんで、発見してしまうのですか?!


みんなの視線、全集中じゃないですかぁ！





阿「あ、ほんとだ。
　 おーい、Aさーん！」

目「今、お時間いいっすか？」

「あの･･･お願いしたいことがありまして･･･」




ねぇ！

こんなの断れるわけなくない?!


･･･いや、断っても断らなくても批難批判は避けられないか。





『･･･は、はい』




だけど、他部署とはいえ課長からの呼び出しを断ることは出来ない･･･。


･･･はぁ。

戻ってきた時が怖いな･･･。





阿「あぁ、今後彼女に何かしたら･･･わかってるよね？」







んんっ?!

だから、笑顔が怖いです!!



　

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