甘党な筋トレスペシャリストな彼。

Lesson 21 《 iw side》 ページ22

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昨日の筋トレの時も思ったけど･･･この子意外と根性ある？


ぽっちゃり体型で、筋力も弱い。体力もなさそう。

絶対途中でへばるか諦めると思ってた。



だけど、実際にはちゃんと最後までやり切った。



･･･え。


なんか全然イメージ違うんだけど。

オドオドしてるかと思えば、急に毒吐くし表情にも出る。


自分でやばいと思った時は、必ずすぐに謝ってくる。
(俺、別に怒ってないんだけど･･･)


絶対筋肉痛で辛いはずなのに、必死に食らいついてきて。




不覚にも、ちょっと可愛いとか思っちゃったりした。



痩せようと思ったのも、誰かに言われたわけじゃなくて自分の意思だし。
(まぁきっかけはアレだけど)

流されるわけでもなく、自分の意思をしっかり持っている人なんだなって。
(慎太郎の圧には負けてたけど)



そんな彼女に、俄然協力したくなった。



･･･まぁ、今は最後までやり切って屍状態だけど(笑)




岩「んふふっ･･･生きてる？」

『･･････見ての通りです』

岩「動けそう？」




この状態だと、もうちょっと動けないかな？

踏み台昇降運動も何だかんだ30分くらいやってたしなぁ。





『･･････あと3分ください』




いや、まって。

そんな屍状態なのに、あと3分で動けんの?!(笑)





岩「ゆっくりでいいよ。
　 ･･･なぁ、甘いもの好き？」

『･･････大好きです』

岩「今日行こうと思ってるとこ、
　 食事も美味いけど、スイーツもめっちゃうまいんだ」




舘さんの作る料理は全部美味いけどね。

スイーツに関しては、めっちゃ俺好みなものが多い。





『･･･！
　早く行きましょう!!』

岩「おわっ！！」




スイーツの話になったら急に元気になったんだけど!?

何、甘いものそんなに好きなの？


･･･もしかして、だから太ったとか？





『え、もしかしてまだトレーニングありました?!』

岩「い、いや･･･
　 今日はもう終わりにしようかなって思ってたけど･･･」




スイーツも気になるけど、ちゃんとトレーニングも気にするとか･･･。



めっちゃおもしろっ！






岩「ふははっ！じゃあ早く汗流してこないとな」

『あ･･･す、すみません。
　取り乱しました･･･』





急に我に返って、顔真っ赤にしてるし。


それでも、楽しみなのか少しソワソワしながらシャワーへと向かっていった。







さぁて、俺も準備してくるか。




　

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