甘党な筋トレスペシャリストな彼。

Lesson 20 ページ21

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いつもは1人でしていたウォーキングを、岩本さん監修のもとマシンを使ってやっているんだけど･･･。



岩「ほら、姿勢気をつけてー」

『は･･･はい！』




筋肉痛なこともあるけど、姿勢を維持して歩くのが本当にしんどい！

いつもどれだけ適当に歩いていたのかを思い知らされた。




岩「あと10分かな。頑張ってー」

『はいぃぃ･･･』



たかが10分されど10分･･･！


気を抜けばマシンから落ちそうになるし、姿勢も崩れるし･･･！


あー！

早く10分経って！！









　





岩「はい、終了ー！お疲れさん」

『はぁぁぁ･･･』



岩本さんの掛け声と共に、マシンがゆっくりと停止した。


･･･なんかすごい汗かいた。

1人で歩いてた時でも、こんなに汗かいたことないのに。




岩「ほら、ちゃんと汗拭いて水分も取って」




タオルと水分を手渡してくれ、甲斐甲斐しくお世話を焼いてくれる姿はなんというか･･･




『お母さんみたい･･･？』

岩「･････････は？」




ぼそっと呟いた言葉は、どうやら聞こえてしまったようで･･･睨まれた。


やばい･･･

また失言しちゃった･･･


せっかくちょっと話せるようになってきたのに･･･





岩「･･･せめてお父さんにして」

『え･･･』




なんだって？

まさかの“お父さん”がいい発言。

問題だったのは性別!?




岩「ま、そんなに歳が離れてるわけでもないけどね」

『そう･･･なんですか？』

岩「その辺の話は、飯のときな」




おっと、そうだった。

今はトレーニング中だった。


･･･というか、本気で一緒にご飯行くんだ。





岩「だいぶ歩けるんだな？」

『そうですか？』

岩「うん。もっと歩くの遅くて途中でへばるかと思った」





こ･･･これは褒められている･･･？

今までやってたこと、無駄じゃなかったのかな？


･･･ふふっ、ちょっと嬉しいかも。





岩「じゃあ、まだ余裕ありそうだし、
　 家でもできる運動しようか」

『･･･へ？』

岩「踏み台昇降運動って言って･･･」





ニコニコしながら台を持ってきてるけど･･･


え？


しかも普通に説明始めてるけど･･･



何、鬼なの？





岩「これは下半身の筋力アップにも
　 つながるからおすすめ」



って、普通にやらせるのね?!

いや、やるよ･･･やりますよ！


根性出しますけど！









この人、絶対鬼でしょ！！



　

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