月と太陽 (ページ1)

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ｺﾞｸッ…ｺﾞｸッ…

『っあ“ぁ”ーもうほんとなんなのあいつ！』

「ちょっ、A、ペースはやすぎ」

＿＿＿遡ること数時間

『以上でプレゼンを終えます。何か質m「質問なんですが」

……はい、どうぞ』

「つまり、従業員の負担を軽減させてサービスの質を上げる、であってます？」

『…はい、おっしゃる通りです』

「だったらAI機能を搭載したロボットを置いた方が効率的だと思いますけど。この装置は身につけるのにも時間がかかるし、それなr@&;/@:’z$#gk&x…」

"イドンヒョク"

なぜ彼は今私の目の前にいて、

なぜ私に向かって話しているのだろうか

＿＿＿「え、幼馴染…ってこと？」

今日のプレゼンで撃沈した私。

それを見かねてか、飲みに誘ってくれた同期のヤンヤンがこう聞いてくる。

『いや、小中同じって言っても、家が少し近かっただけで』

「へぇ〜」

『中学卒業してからは同窓会で一度見たっきり。そのときは話もしなかったし』

「ふ〜ん」

『それなのに、取引先だなんて思いもしなかった、しかも今回の案件の担当』

「…だとしても、あんな動揺する？今日のお前、こっちも心配になるくらいだったけど？」

『…』

ヤンヤンが黙り込んだ私を見て、ニヤッと笑った。

「さてはお主、イドンヒョクの事好きだったな？」

『なんでそうなる』

何がお主だ。
ヤンヤンは完全に楽しんでるが、私は"あの人"に苦い思い出しかない。

「じゃあなんだよー」

『あたし、あの人にいじめられてたの』

「…は？」