復讐を誓う者 ページ50
私達が現れた理由が気に入らなかったのか、晴明が頭を抱えた
「この騒ぎとは無縁のようだな。…北の方向から凄まじい陰の気を感じる」
「おい晴明、あれを見ろ！」
弓使いが指した方向に、この騒ぎの元凶であろう悪鬼が佇んでいた
その容姿は少年で、鬼のお面を頭につけていた
違いない、あの悪鬼から妖気を感じる
「あいつは般若じゃねーか…なるほど、過去に人間に裏切られたから復讐しにきたわけか」
「さすが友！数多の雑兵の名を、容姿一目見ただけでわかるとは、それでこそ鬼の頂点に立つ男よ！」
頭脳明晰、この言葉が当てはまる男は酒呑童子以外誰もおらん
「…どうやら訳ありのようだな」
すると晴明は悪鬼の方に歩み寄る
「般若と言ったな。こちらはできるだけ武力行使は避けたい…このような狼藉を働いた理由を教えてくれないか？」
武力行使は避けたい？それではつまらんではないか
だが、般若はそうでもないらしいな
「君達は僕の復讐を邪魔しにきたの？…人間のくせに！」
すると、般若の頭上で妖気によって巨大な鬼の仮面を模ったものが形成され、こちらに向けて投げつけてきた
「ダメか…結界陣！」
晴明が即座に結界を形成し、攻撃を防いだ
「僕を甘く見ないでよ？手加減はしないからっ」
般若が挑戦的な笑みをうっすらと浮かべる
「こっちだって手加減は無しだ！行くぞ晴明！」
弓使いが般若に向かって矢を放つ
「ああ…！」
晴明は五芒星を描いた
そこから光が溢れ出す
「私に力を貸してくれ、夜叉！」
すると覚醒した姿の夜叉が、晴明の声に応えて現れた
「俺様の出番だぜ！」
「ははっ！じゃあ観戦といこうじゃねーか」
酒呑童子は崩れた家の上に座り、酒をあおぎ始めた
…はぁ、あの様子だと友と私の出番はなさそうだ
戦いがすぐそこにあるというのに
「そこでくつろいでいる場合かい！？」
私達の様子が気に入らなかったのか、般若は友に向かって妖気で形成された鬼のお面を投げてきた
我が友を傷つけようなんぞ…！
私は左手でそれを薙ぎ払った
「えっ…」
般若は少し狼狽た
それを見逃さず、夜叉と弓使いは攻撃を仕掛ける
「余所見してんじゃねえ！」
「！？」
般若はそれを間一髪避け、後ろへ大きく後退した
「なかなかやるじゃねぇか」
夜叉は再び槍を構える
「…よし、準備は整った。霊縛！」
晴明は呪文を唱えると、般若の身体に見えぬ力が働き、動きを防いだ
「なっ…」
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はぐはまさ - ranさん» ranさん！読んで頂きありがとうございますm(__)m般若ですね！少しずつ物語の中で登場させていきます(^ ^)貴重なご意見、ありがとうございます！ (2018年2月3日 14時) (
レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
ran - とっても面白くて素敵な話ですね♪♪ 般若との出会いも見て見たいと思いました(*^^*) (2018年2月2日 23時) (レス) id: 1a72ca3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - いあち五めさん» いあち五めさん！あけましておめでとうございます(*^_^*) 更新遅くなってすみません！暫くこの状態が続きますが、許してください(°_°) (2018年1月2日 10時) (レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
いあち五め - 明けましておめでとうございます！久し振りに更新されてて嬉しいです(´｀*)更新お疲れ様です (2018年1月2日 2時) (レス) id: 75ac0719d6 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - ふじさん» ふじさん！コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )わかりました！次作は大天狗との恋愛にします！笑 その作品を作るのにまだ時間がかかりますが、許してくださいm(_ _)m (2017年11月14日 16時) (レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぐはまさ | 作成日時：2017年10月21日 23時
