繋がる気持ち ページ45
目の前には茨木童子の端正な顔
口にはあたたかくて柔らかい何かが触れていた
梅雨の時期にぴったりな暖かい風が、茨木童子の銀髪を揺らし、私の顔にかかる
退ける気はなかった
私、茨木童子とキスしてる
すると茨木童子はゆっくり唇から離れ、吐息を漏らす
思わずその吐息に体がビクッと反応してしまい、それを見逃さなかった茨木童子はフッと笑った
「顔が赤いな」
「っ誰のせいだと…」
少し不貞腐れてみせるが、茨木童子には効果がないらしい
私が逃げないようしっかり頭の後ろを掴まれてしまっている
「責任はとろう…その代わり君の頭の先から足の指先まで、隅々まで愛そう」
茨木童子はそう言って再び私に口付けをした
ずるい、ずるい鬼だ
こうやって私の心をかき乱すなんて
だけど、今はこの甘くて幸せな時間に身を委ねた
まるで私と茨木童子だけが、世界に取り残されたみたいに
周りはとても静かだった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿______________
「そういえば、何で私が力を解放した時茨木童子は動けたの？」
叢原火は動けなくなったのに…
「ああ、それはきっと君から貰った首飾りのおかげだろう」
すると茨木童子は襟元から、私があげた丸いターコイズブルーに天使の羽を模ったネックレスが取り出された
もしかして同じ未来の物だから、私の力の影響をそのネックレスが打ち消して、"無力化"したのかな
そう考えた方が、あの時茨木童子が動けた理由は納得いく
「それ、ずっと持っていてくれたんだ…」
「私が捨てるとでも？」
だって、茨木童子ならやりかねないし
とは言わず、私は黙って茨木童子を抱きしめた
「フッ君という人間は…」
面倒だ、なんて言っときながらしっかり左手で私を抱きしめ返してくれるこの鬼は、本当に優しい
「君が息絶えるその時まで傍にいよう。そして輪廻でまた、君が現世に生まれてくるその日まで私は気長に待つ」
「…うん、すぐに茨木童子を探しにいく」
私はギュッと、抱きしめる腕に力を入れた
死んでしまっても、来世で茨木童子に会いに行く
記憶は無くても、"私A"は忘れないから_____
※修正
___＿＿______________
作者のはぐはまさです
やっとここまでこれたーーーー両想い！( ´ ▽ ` ) とりあえず次回からどんどんラブラブさせていきます！
読者様、これからもよろしくお願いします(*´-`)
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はぐはまさ - ranさん» ranさん！読んで頂きありがとうございますm(__)m般若ですね！少しずつ物語の中で登場させていきます(^ ^)貴重なご意見、ありがとうございます！ (2018年2月3日 14時) (
レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
ran - とっても面白くて素敵な話ですね♪♪ 般若との出会いも見て見たいと思いました(*^^*) (2018年2月2日 23時) (レス) id: 1a72ca3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - いあち五めさん» いあち五めさん！あけましておめでとうございます(*^_^*) 更新遅くなってすみません！暫くこの状態が続きますが、許してください(°_°) (2018年1月2日 10時) (レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
いあち五め - 明けましておめでとうございます！久し振りに更新されてて嬉しいです(´｀*)更新お疲れ様です (2018年1月2日 2時) (レス) id: 75ac0719d6 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - ふじさん» ふじさん！コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )わかりました！次作は大天狗との恋愛にします！笑 その作品を作るのにまだ時間がかかりますが、許してくださいm(_ _)m (2017年11月14日 16時) (レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぐはまさ | 作成日時：2017年10月21日 23時
