逃げないで、立ち向かって ページ43
「ふざけるな！！こんな人間如きに我等の力を防げると思う…なっ」
叢原火は宙に浮いていたが、私が力を解放した影響で動けなくなり、地面に落ちた
すると、茨木童子が右腕に力を溜め"地獄の腕"を放出させる
「…優しく死ねると思うな、雑兵が」
動けないはずの茨木童子がなぜか立ち上がり、右手を地面に叩きつけ、叢原火の下からそれが現れ
＿＿＿＿＿＿握り潰した
山に静けさが戻った
すると茨木童子はドタッと勢いよく尻餅をつき再び木に背中を預けた
「いっ茨木童子！？」
私は慌てて茨木童子のもとへ駆け寄った
いくら強くても、大分ダメージが大きいらしい
「何か、傷を癒せるものを！」
薬草を探しに行こうとした時、腕を掴まれた
「放っておけば治る」
そう言われても、苦しそうだ
「ごめんなさい、私が叢原火に捕まったせいでこんな目に合わせてしまって…」
目元が熱くなり、何かが溢れてくるのを抑えた
「この前茨木童子がなんで私のことを"知らない"なんて言ったのか、どうして突き放したのかわからなくて…真相を知りたくて山に来たの」
悲しさが溢れて、声を絞り出すのが苦しくなってきた
そんな私を茨木童子は無言で見つめる
「私を避けるのはきっと理由があるんだって。優しいあなたが無意味にそんなことをするわけがないって…。でも、今わかった。私が傍にいることで茨木童子を傷付けているんだって、だから離れようとしんだって」
もう、抑えきれない
言葉と涙が同時に溢れでてくる
「ごめんな、さい…。自分の気持ちのことしか考えていなかった。私、私…あなた、のっことが…」
「もういい、言わなくていい」
茨木童子の低い声に制され、私は大切な言葉を言わずに、黙った
「君という人間は…面倒だ」
はぁっと大きな溜息をつかれてしまい、胸がチクリと痛んだ
この後、放たれる言葉が怖い
まだ直接想いを伝えたわけではないが、鋭い鬼のことだ、勘付いているに違いない
私は傷つく覚悟で身体にギュッと力をいれ、瞼もこれでもかっというぐらい瞑った
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はぐはまさ - ranさん» ranさん！読んで頂きありがとうございますm(__)m般若ですね！少しずつ物語の中で登場させていきます(^ ^)貴重なご意見、ありがとうございます！ (2018年2月3日 14時) (
レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
ran - とっても面白くて素敵な話ですね♪♪ 般若との出会いも見て見たいと思いました(*^^*) (2018年2月2日 23時) (レス) id: 1a72ca3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - いあち五めさん» いあち五めさん！あけましておめでとうございます(*^_^*) 更新遅くなってすみません！暫くこの状態が続きますが、許してください(°_°) (2018年1月2日 10時) (レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
いあち五め - 明けましておめでとうございます！久し振りに更新されてて嬉しいです(´｀*)更新お疲れ様です (2018年1月2日 2時) (レス) id: 75ac0719d6 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - ふじさん» ふじさん！コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )わかりました！次作は大天狗との恋愛にします！笑 その作品を作るのにまだ時間がかかりますが、許してくださいm(_ _)m (2017年11月14日 16時) (レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぐはまさ | 作成日時：2017年10月21日 23時
