恋人とは ページ27
「優しい…だけなのか？」
大天狗は口をへの字にして納得していないようだ
「それだけじゃないよ！ただ…何て言うか、言葉に表し辛い。好きな気持ちって言葉で言うの難しいんだね」
少し不機嫌な大天狗にふふっと笑ってみせた
「でもね、私あの鬼と一緒にいると胸の奥がポカポカするのよ。ドキドキするだけじゃなくて、そばにいるだけでも安心するんだ…」
目を瞑ると、浮かんでくるのは私が見てきた茨木童子の表情
そしてあの日…川で遊び、荒川の主や金魚姫と別れたあと
水で濡れた髪が風になびき、どこか熱を持った金色の瞳が真っ直ぐ私を見つめた茨木童子
私を優しく、片腕で抱きしめてくれたのは…一生忘れられないだろうな
「ほう…なるほど」
大天狗はウットリしている私を半目で見つめた
っ話題を変えよう！
「大天狗は？言いよってくる女の人とか沢山いそう」
すると、大天狗は難しい顔をした
「妙なことを言うんだな、そなたは」
そ、そうかな？
気にさわるようなこと…言っちゃったのかな
「そなたが元にいた世界では、恋仲になったらどんなことをするんだ？」
は、はぐらかされた！！
そんなに喋りたくなかったのか…
「んー絵巻物が自動で動くやつを大きく拡大したものを2人っきりで見たり、服をお揃いにしたり…かな」
「服を2人で同じものを着るのか？」
大天狗はビックリしたように聞いてきた
確かに、この時代だとあり得ない話だ
「ふふっあとは…そうだね、2人で楽しい話をしたり一緒に時間を過ごしたりするよ」
ほーう、と不思議そうに大天狗は相槌をうった
「何も、恋仲になったとしても変わらないではないか」
そ、そんなこと…！
「そんなことないわよ、恋人特権で手を繋ぐ時は指を絡ませることができるからね…………多分」
まあ人の付き合い方はそれぞれだから、あまり偉そうなことは言えない
「指を絡ませる…か」
大天狗が呟いた途端、大天狗は掴んでいた腕を離し私の手を優しく指を絡ませ握り締めた
「へっ！？」
ななななな何を！？
「こう…か？」
大天狗は繋いだ手を私の目の前に見せる
「そ、そうだけど」
手から伝わる大天狗の体温が心地よく感じる反面、恥ずかしさで私の方が沸騰しそうな勢いだ
私の反応を見て面白いのか、顔と顔の距離を近付ける
「何を緊張している？予行練習だと思え」
遊んでる、私で遊んでいるぞこの性悪天狗っ
「そんなこと言ったって…恥ずかしいよ」
＊訂正
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はぐはまさ - ranさん» ranさん！読んで頂きありがとうございますm(__)m般若ですね！少しずつ物語の中で登場させていきます(^ ^)貴重なご意見、ありがとうございます！ (2018年2月3日 14時) (
レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
ran - とっても面白くて素敵な話ですね♪♪ 般若との出会いも見て見たいと思いました(*^^*) (2018年2月2日 23時) (レス) id: 1a72ca3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - いあち五めさん» いあち五めさん！あけましておめでとうございます(*^_^*) 更新遅くなってすみません！暫くこの状態が続きますが、許してください(°_°) (2018年1月2日 10時) (レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
いあち五め - 明けましておめでとうございます！久し振りに更新されてて嬉しいです(´｀*)更新お疲れ様です (2018年1月2日 2時) (レス) id: 75ac0719d6 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - ふじさん» ふじさん！コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )わかりました！次作は大天狗との恋愛にします！笑 その作品を作るのにまだ時間がかかりますが、許してくださいm(_ _)m (2017年11月14日 16時) (レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぐはまさ | 作成日時：2017年10月21日 23時
