理解し難い ページ19
昨日川で遊んでてあんなに楽しそうな顔してたじゃない
その後だって…抱きしめてくれたり怪我の手当てをしてくれたもん、嫌いなやつだったらそんなことしないでしょ？
だったら…何で来ないのよ
嫌な感情が頭上から足の指先まで支配し始めた
心臓が切り裂かれるような痛みが襲いかかってる
私はギュッと拳を握り締めた
「…私、先に寝るわ。おやすみなさい」
ここにずっといて茨木童子が来なかったら本当に避けられていると周りに証明させてしまうような感じがして嫌だったので、私は足早とこの場を去ることにした
偶然よ偶然
もしかして庭院から出る間に来るかもしれない
だが、そんな僅かな期待は打ち砕かれた
今度は酒呑童子に止められることなく歩み続け、遂に庭院から出てしまったのだ
後戻りはできるはずもなく、私は暗い廊下を走って自分の部屋へと向かった
「避けられているはずがない、そんなわけない…っ」
まだ一言も避けられてるとは言われてないじゃないか！
私は襖を勢いよく開き、畳んでいたフカフカの布団にダイブした
羽毛でできた布団は落ちてきた私を優しく支える
「胸が、痛い」
不安でしかなかった
初めてだ、恋なんかに心を痛めるなんて
どうしようもない痛みに、私は耐えるしかなかった
ただの偶然よ、偶然なんだよ
「考えすぎなのよ」
自分に言い聞かせるが、胸の中に突っかかるものが取れるわけではなかった
茨木童子に拒否されていると考えたら、心臓が激しく動きだす
とてもとても、嫌な音を立てながら
障子から月光が漏れ、畳を照らしているのに気が付いた私はじっとそれを見つめた
特に意味はない、ただこの苦しみから逃れることができる何かがほしい
「…！」
強力な妖気が、この屋敷に訪れた
直感でわかった。この世界に来てから誰よりも多く時間を過ごした鬼
茨木童子が、ここに来た
「…でも何でこのタイミングなのよっ」
私は会いたかったのに
布団に顔を埋めた私はもうこの苦しみから逃げる方法を探すことなんてできなかった
もがき苦しむしかない
まるで私があの場から離れるのを見計らっていたみたいじゃない！
「…偶然よ、全部偶然」
冷静になるの、私！今から一目見てくればいいじゃない
そう考えた私は起き上がり、再び庭院へと向かった
▽▽▽▽▽
過去最高順位が138位に更新！？ ありがとうございます(*ﾟ▽ﾟ*)
ちなみに私はやっと新スキンを手に入れました…長かった
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はぐはまさ - ranさん» ranさん！読んで頂きありがとうございますm(__)m般若ですね！少しずつ物語の中で登場させていきます(^ ^)貴重なご意見、ありがとうございます！ (2018年2月3日 14時) (
レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
ran - とっても面白くて素敵な話ですね♪♪ 般若との出会いも見て見たいと思いました(*^^*) (2018年2月2日 23時) (レス) id: 1a72ca3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - いあち五めさん» いあち五めさん！あけましておめでとうございます(*^_^*) 更新遅くなってすみません！暫くこの状態が続きますが、許してください(°_°) (2018年1月2日 10時) (レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
いあち五め - 明けましておめでとうございます！久し振りに更新されてて嬉しいです(´｀*)更新お疲れ様です (2018年1月2日 2時) (レス) id: 75ac0719d6 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - ふじさん» ふじさん！コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )わかりました！次作は大天狗との恋愛にします！笑 その作品を作るのにまだ時間がかかりますが、許してくださいm(_ _)m (2017年11月14日 16時) (レス) id: 1b3eeb1020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぐはまさ | 作成日時：2017年10月21日 23時
