【ハイキュー】お前ら、普通系女子もナンパはされるんだぞ

百五十個 ページ11

澤村さんに続いて体育館へ入る普通のWU中にボールを出したり拾っていたたりしているとやっちゃんが



「ひ、日向は大丈夫でしょうか…… ？」

　

と不安気な顔をして聞きに来た

　

それに潔子さんは冷静に返す

　
「あぁ……多分大丈夫だよ、試合前あんなでもね 。コートに入ったら"関係無い"って顔になるんじゃないかな」

　

そう言って潔子さんは笑った

　

笛の音が鳴り、公式WUが開始する

　

翔陽と影山の速攻を見て武田先生は口を開いた

　

「今日とても調子が良さそうですね ？先程の扇南戦もサーブ凄かったですし、それになんだか____静かだ」

　

「合宿最終日梟谷戦のあの時に似ている」

　

確か、"嵐の前と静けさ"だったっけ……

　

　

公式WUも終わり、春の高校バレー
宮城予選決定戦 一次予選 第3回戦が始まろうとしていた

　

私達はせっせと体育館の2階に上がりコートを見る

　

合図が鳴り、月島のサーブから試合が始まった

　

　
月島のサーブを4番が取り、5番の人が9番にトスを上げた

　

影山、翔陽、田中さんがブロックに付くが上から打たれて、そのまま烏野コートに落ちた

　

ブロックの意味無いじゃん……

　

翔陽がスパイクをフェイントに変えて打とうとするが9番(2m)にブロックされた

　

　
9番のブロックをみて魚屋のおじさんは"エゲツねぇ……"と呟く

　

「……やはり身長てのはどんな才能よりも"恵まれる"って言葉が似合うもんだな……」



そう言う魚屋のおじさんに烏養監督は言葉を返す

　
「____高さとかパワーとか"シンプルで純粋な力"っつうのは一定のレベルを越えてしまうと途端に常人を寄せ付けないモンになっちまうよな」

　

『____少なくとも真っ向勝負では』

　

烏養監督に続き、私がニヤリと笑って言う

　

「いける口だな嬢ちゃん」

　

『うぇっへへへ……』

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