サヨナラ日常、こんにちは超常【文豪ストレイドッグス】 (ページ2)

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弐ページ2

此処は神奈川県横浜市。

　

ある少年____中島敦は橋の下の川で餓死寸前で居た

　
孤児院を追い出され無一文の彼は次に通りかかった奴を襲い財布を奪うと決意する様な顔付きをして、早速人の気配を感じとった。

　

そして彼は気配のした方を見るが其処には足を天に向け、川に流されている人が居た

　
彼は流石にこれは"ノーカンで…… ！"と思ったが烏に襲われている所を見ると川に飛び込んで行った。

　

　

ゲホゲホと彼は咳き込み、川から引き上げた男を見ると男はパチリと目を開きサッと上半身を起こす。

　

「あ、あんた川に流されてて……大丈夫？」

　

彼は男に心配の声を掛けるが男はキョロキョロと辺りを見回して"____助かったか…………ちぇっ"と舌打ちをした

それに少年は驚きを隠せず男の方を見る。

そして男は不満有り気に口を開いた

　

「君かい私の入水を邪魔したのは」

　

「邪魔なんてっ！僕はただ助けようと____入水？」

　

少年は入水という聞き慣れないワードにクエスチョンマークを浮かべると男は"知らんかね入水、つまり自殺だよ"とさも当然の様に答えた

　

　
「私は自殺しようとしていたのだ
それを君が余計な事を____それより其処で眠る彼女はいいのかい？」

彼は男が指差した方を見ると黒髪の少年と同い年位の少女が眠っていた

　

少年は先程まで居なかった少女に驚きつつも意識が有るかを確認する為に男と一緒に少女へと近付いた。