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家に着いてすぐお風呂場に行き
お湯を溜める
その間に濡れた服を着替えて
カバンを拭く
「…はぁ」
ボーッとしながらカバンを拭いていると
スマホが震える
【蓮 : ちゃんと家入った?
風呂入ってあったまるんだよ!
あったかい物も食べて早く寝てね!】
「…ふふ、お兄ちゃんだ」
カバンから視線を奥にやると
もらった花束が目に入る
今朝、私に見立てた花は更に項垂れてる
「もうだめか」
そうつぶやいてその花を花瓶から抜くと
すぐ下に密かに元気に咲いている花が現れた
こんなひっそりと咲き誇ってたなんて…
抜いた花が項垂れてる割には
自立してると思っていたらこの花が支えてたんだ
なんか、蓮くんみたい…
コンビニに現れた時も本当にヒーローに見えた
散々な一日だったけど
蓮くんが来てくれたおかげで半減した
相手がアイドルだから傷つくのが怖くて、
『友達』として見ようとしたけど
本当は見れていなかったのかな
なんて事を考えていると
お風呂が沸いたと知らせる音が響いた
体の芯まであったまり、
今日は早く寝よう
そう思って寝室へ行こうとすると
__ピンポーン
「…誰だろ」
モニターを見ると玄関からの呼び出しと
表示されていた
絶対康二くんだ
玄関へ行きドアを開ける
康二「何回も来てごめんな」
「あ、ううん、ど、どしたの?」
やっぱり普通に接することが出来ない
康二「ええもん持って来てん!」
「え?あ、今日ご飯ないや…」
康二「ちゃうちゃう!ご飯食べに来たんやないよ」
「そっか、取り敢えず上がる?」
康二「ううん、明日も早いやろうしここでええよ」
昨日の今日ってこともあって
うまく目を合わせられないでいると
康二「そんな警戒せんとって?笑
ほら、ニコッと笑わんと」
そう言って少し強めに私の頬をつまむ
「いた!ちょっと本気でやったでしょ!」
実際そんなに痛くないけどこのままじゃダメだと
思ってわざと大袈裟に言う
…思ってるよりも平気かも
私が意識しすぎてたんだ
康二「ごめん笑 でも、いつもの俺の好きな
100点満点の可愛い笑顔になったな」
…うそ。前言撤回。
そんな事をサラッと言ってのけるから
また意識してしまう自分がいた
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作者名:Liko | 作成日時:2021年8月29日 4時