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☆44☆ ページ44

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家に着いてすぐお風呂場に行き
お湯を溜める

その間に濡れた服を着替えて
カバンを拭く


「…はぁ」


ボーッとしながらカバンを拭いていると
スマホが震える


【蓮 : ちゃんと家入った?
  風呂入ってあったまるんだよ!
  あったかい物も食べて早く寝てね!】


「…ふふ、お兄ちゃんだ」


カバンから視線を奥にやると
もらった花束が目に入る

今朝、私に見立てた花は更に項垂れてる


「もうだめか」


そうつぶやいてその花を花瓶から抜くと
すぐ下に密かに元気に咲いている花が現れた

こんなひっそりと咲き誇ってたなんて…


抜いた花が項垂れてる割には
自立してると思っていたらこの花が支えてたんだ

なんか、蓮くんみたい…


コンビニに現れた時も本当にヒーローに見えた


散々な一日だったけど
蓮くんが来てくれたおかげで半減した



相手がアイドルだから傷つくのが怖くて、
『友達』として見ようとしたけど

本当は見れていなかったのかな


なんて事を考えていると
お風呂が沸いたと知らせる音が響いた


体の芯まであったまり、
今日は早く寝よう


そう思って寝室へ行こうとすると


__ピンポーン


「…誰だろ」


モニターを見ると玄関からの呼び出しと
表示されていた


絶対康二くんだ


玄関へ行きドアを開ける


康二「何回も来てごめんな」

「あ、ううん、ど、どしたの?」


やっぱり普通に接することが出来ない


康二「ええもん持って来てん!」

「え?あ、今日ご飯ないや…」

康二「ちゃうちゃう!ご飯食べに来たんやないよ」

「そっか、取り敢えず上がる?」

康二「ううん、明日も早いやろうしここでええよ」


昨日の今日ってこともあって
うまく目を合わせられないでいると


康二「そんな警戒せんとって?笑
 ほら、ニコッと笑わんと」


そう言って少し強めに私の頬をつまむ


「いた!ちょっと本気でやったでしょ!」


実際そんなに痛くないけどこのままじゃダメだと
思ってわざと大袈裟に言う

…思ってるよりも平気かも
私が意識しすぎてたんだ


康二「ごめん笑 でも、いつもの俺の好きな
 100点満点の可愛い笑顔になったな」


…うそ。前言撤回。


そんな事をサラッと言ってのけるから
また意識してしまう自分がいた



.

☆45☆→←☆43☆


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設定タグ:SnowMan , 目黒蓮 , 向井康二   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Liko | 作成日時:2021年8月29日 4時

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