太陽と月【目黒蓮&向井康二】 (ページ27)

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☆27☆ ページ27

__目黒side

頼んで割とすぐに
ドリンクと前菜がきた

「じゃ、乾杯」

グラスをカチンッと合わせて
一口飲む

A「ん、美味しい」

「ほんと？よかった
　ここ料理も美味しいからいっぱい食べてね」

A「うん、いただきます！」

料理も気に入ってもらえたのか
お酒も進むAちゃん

収録の話やMV撮影の話をしたり
全然仕事と関係ない話をしたり

本当にたくさん話をした

「何かあれだね、今日髪ふわふわだね」

A「あ、うん…変？」

「ううん、可愛いなって思ってたよ」

ストレートに言ったからか真っ赤になる

「…真っ赤笑」

A「お、お酒強くないのに
　沢山飲んだからかな？」

「ほんとに？」

そう言ってそっとAちゃんの頬に触れる

驚いたAちゃんはパッと俺を見上げる
なんか、酒も入ってるせいか目が潤んでる…

……かわいい

A「蓮、くん…？」

「え？あ、ごめん」

我に返った俺はパッと手を離す
何やってんだ…

A「なんか、あれだね、アイドルだから
　やっぱり絵になるね笑」

「え？」

A「今のも、雑誌とかでやったんだろうなって」

「あ、あぁ、うん、あったかもしれないね」

やっぱりAちゃんは

俺のこと『目黒蓮』じゃなくて
『アイドルの目黒蓮』として捉えてるんだ

なんか、だんだん本気になってる俺が
カッコ悪く思えた

__コンコン

ノック音と共に店員さんが来た

店員「失礼します」

…あれ、もう？

そう思いテーブルを見ると
メインの料理は全て出ていて残すはデザート

そして時刻を見るともう日を跨ぐ頃だった

店員さんの手には
ロウソクの刺さった小さめのケーキと小さめの花束

A「え？なに？」

状況が理解できないAちゃんは
驚いた顔で俺を見る

テーブルにケーキが置かれ、
花束は俺が受け取る

「Aちゃん、誕生日おめでとう」

言いながら俺は花束を渡した

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