太陽と月【目黒蓮&向井康二】 (ページ1)

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「…はぁ、3年無駄にした」

奈央「だから辞めときなって言ったのに～」

『やっぱ価値観合わないと結婚は難しいと思う』

3年付き合った彼氏に言われた言葉

「3年付き合って今更言う⁉
　だったら結婚したいねなんて話すんなよ！」

奈央「まぁまぁ、落ち着いて？一応ここお店だし…」

「…あ、ごめん…」

私をなだめてくれているこの子は元同期の奈央

就職を機に上京して出会った私の親友
今は結婚して妊娠4ヶ月

そして私は不動産で働く24歳

大学生の頃から付き合ってた彼氏に
ついこの間フラれて見事にフリーになりました

奈央「今日は私が奢るから元気出して？」

「え、ほんまに⁉ じゃあケーキ頼もうかなぁ～」

ニヤッと笑って奈央を見ると
奈央はそっぽ向いて聞こえないフリ

「ね、ママ、おねがーい」

わざとらしく目の前でおねだりのポーズをする

奈央「…こんな大きい子私産んでないんだけど？笑」

「ふふっ、私もこんな子やだ笑」

休日の昼下がりに私達の笑い声が
カフェに響いた

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奈央に散々話を聞いてもらった私は
帰る頃にはスッキリしていた

「奈央、今日はほんとにありがとね」

奈央「んーん、全然！
　まだ25歳だしいい出会いもっともっとあるよ！」

「私はまだ24歳ですー」

奈央「あー、これはこれは失礼しました笑
　これを機に女磨きだね！Aなら大丈夫！」

「ふふ、ありがとう」

カフェを出てお互い手を振り
自宅へと歩き出す

しばらく歩いているとスマホが震える

ポケットから取り出すと
『S-Balance』と表示されていた

「…はっ！ジムの日だ！」

田舎から上京した私はどうも運動しないとダメで
最近ジムに通い始めた

「すみません！すぐ向かいます！」

急いで電話に出て走りながら話す

…もう、何でこんな日に限って
スカートにヒール選んだのよぉぉぉ

自分で選んだ服に文句をぶつけながらも
ジムまで猛ダッシュした

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