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、
(...過保護になった)
店の裏口から出ると今日も居た彼にふとそう思った
仕事に戻ってから毎日銀時は迎えに来てくれている
神楽達に行かされてるって嘘は見え見えだけど。
前にも一緒に帰ったことがあったけど毎日となっては申し訳なくなる。来なくていいと断ったけどその頼みは聞く耳を持たなかった。
...まぁ、心配してくれてるんだと思うと頬が緩んでしまう自分もいたりする。
他には私が何かしようとすると手伝ってくれたり、1人で出来るよと断れば定期的に様子を見てきたり...と。
多分、何かがきっかけで私のトラウマが起きないよう、起きても直ぐに対応できるよう近くに居てくれてるんだと思う。
別に前の銀時が優しくなかったとかそんなんじゃない、彼はいつだって優しかった。
病院で私が好きだと言ってくれた銀時だったけど断ってしまった。もちろん私だって彼が好きだ。
でもちゃんと話してから、溝を越えてから付き合うべきだと思った
そんな話をしてから既に数週間は経っていた。
...銀時はずっと、私を待ってくれている
これ以上銀時を待たせる訳にはいかないし、私もそろそろ銀時の気持ちに応えたかった。
だから機会を作ろうと4日後に飲みに誘った、場所はもちろんあの居酒屋で。
4日後、私はもう一度銀時に想いを伝える。
貴方が好きだと。
___
「大丈夫大丈夫私なら、やれる...うぅ、」
万事屋3人と1匹が見守る中、私は包丁を手に大根を切っていた。
シュールにも程があるが至って私は真剣だ。
神「Aならいけるヨ!頑張れAー!」
新「猫の手ですよ!Aさんならできますよ!!」
定「わん!」
銀「...何コレ」
「よ、よし、刃入った...」
神「いけー!その調子アル!」
新「あと力入れるだけですよ!」
銀「....。」
すっと力を入れれば大根が2つに割れた
「...できた、」
神「きゃっほーい!!流石Aアル!!」
新「やりましたね!!」
包丁を置いた私に神楽達が抱きつく
「ふふ、3人と定春が一緒に居てくれたからだよ、ありがとう」
前は見るだけでも体が震えていたものが神楽達とのリハビリのおかげでゆっくりだけど使えるようになった
1人じゃまだ出来ないけど。
銀「頑張ったな」
なんて優しい顔で頭を撫でてくる銀時に心臓が止まりかけたのは言うまでもない。
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美姫(プロフ) - めっちゃ感動しました。本当にありがとうございます! (2021年5月8日 23時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - 勇者の人さん» 勇者の人さんありがとうございます(TT)(TT)まさかコメント貰えるとは(TT) そんなこと言っていただけて光栄ですありがとうございます!!! (2020年11月29日 7時) (レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 完結おめでとうございます!ハッピーエンドで少しホッとしました(笑)文才やセンスもあるし、全体的に見てもよくできていて、とても素晴らしい作品でした。これからも頑張ってください、応援していますよ! (2020年11月28日 17時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - クルルさん» クルルさんありがとうございます〜(TT)クルルさんのコメントに号泣ですよ(TT)新作も頑張りますので是非呼んでくださいね(*^^*) (2020年11月27日 21時) (レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - 陽さん» ありがとうございます!!私もシリアス書ききれるかとすごく心配で何回か書き直したりしてました...笑 そんなこと言って頂けるなんて嬉しすぎます私も陽さん大好きです(TT) (2020年11月27日 20時) (レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わか | 作成日時:2020年7月20日 16時