知らない名前 ページ46
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屋敷に戻ってきた後、すばるくんは何も言わなかったけど俺の肩をぽんとひとつ叩いて、また射撃場の方へと歩いていった。
俺はというと、そのまま自室に戻る気にはなれず・・・研究室へと帰宅。
ヤスが居住スペースのキッチンでつくってくれたカレーを食べて、そこからはお茶会の続き。
お菓子を並べ、コーヒーを飲んで、だらだら〜とたわいもない話を繋げて・・・て、俺ら女子かっ！
安「でさぁ、そのドラマの続きがな〜」
大「・・・ヤス、ほんま不倫モノ好きやな」
安「んふ♡だって禁断の！とか燃えるしぃ」
そのとき、ピコン！という軽快な音がして、そばのコンピュータの画面に新しいディスプレイが開いた。
・・・監視カメラの映像？
映ってるのは地下の廊下の映像で
そこを歩いているのはAさん。
安「あ、A来たわあ」
ラボの扉が重そうな音を立てて開いて、
「章大」
安「ん。おつかれさん〜」
Aさんは眠そうに目をこすりながら
風船みたいにふらふら〜と近づいてくる。
今日の彼女は午前中から、横山さんと一緒に星野家の人間として接待やらなんやら・・・由緒正しきお家柄特有の執務に駆り出されていたはず。
いつにも増して高そうな服を着て、ばっちりの化粧で、人形みたい。
一瞬ぶつかるようにヤスに抱きついたけど、
すぐにまたふらふらと移動をして、
大「え」
「・・・・・」
いきなりとなりに座ってきた。
と、思ったら
ぐでーっとこちらに身を倒して、俺の肩にもたれかかってくる。
大「ちょ、Aさん」
「んー・・・」
安「疲れたなあ。今日はあんまり体調よくなかったもんな〜・・・おーくら、ちょっとそのままでいといてあげてくれる？」
大「え、えあ、あうん」
あうんてなんやねん、俺。
ヤスがおもむろに席を立つ中、俺はうとうとしとるAさんの重みを肩に、身体をガチゴチにさせる。
や、今さらやんって感じやけど！
添い寝までしたくせに！
「ん・・・」
投げ出された白い手が
緩慢な動きで俺の右手を握った。
えっ何・・・？
するすると指が絡んでいく。
その動きがちょっといやらしくて見入ってまう。
Aさんの頭が動いて、腕に、じわりとぬくい感触。
においを嗅がれているんやと
理解してかっと顔が熱くなった瞬間、
「・・・アルコ・・・？」
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べに(プロフ) - megumonkeyさん» わ〜〜ありがとうございます！^^ めちゃくちゃ気まぐれになりますが更新していきますね！ (2021年9月27日 15時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 続きか読めてとても嬉しいです‼︎ (2021年9月27日 12時) (レス) @page38 id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 更新ありがとうございます！楽しみに待っていました！！ (2020年10月5日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» 戦闘シーンわりと中2クサイけど書いててめっちゃ楽しいです〜〜！！ (2020年8月1日 17時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ぬあああああああ！！！！！（言葉にならない素晴らしさ） (2020年7月25日 15時) (レス) id: 672a09a9f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2020年7月11日 20時
