頭脳と狙撃手 ページ42
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ヤスは手首につけた腕時計型便利アイテムを触って、
安「・・・明後日が新月か」
つぶやくと、今度は時計を見上げた。
もうそんなに経っていたのか
時刻は16時過ぎを指している。
安「ん〜・・・亮たちは警備やしAよこちょ信ちゃんは夜まで接待入っとるし・・・しぶやん付き合ってくれるかな」
大「すばるくん？」
安「ふふ、うん。
なあおーくら、ちょっとおれと出かけへん？」
出かける？
思わず目をぱちぱちさせる俺に、ヤスはにーっとリスみたいな前歯を見せて楽しそうに笑った。
渋「はあ？なんで俺やねん・・・別にええけど」
道場よりさらに奥まった場所にある射撃場で、気だるげにタバコをふかしていたすばるくんはでもあっさりと了承してくれた。
ヤスがこっそり耳打ちしてくる・・・しぶやん素直になれへんだけやねん♡て。
なんか知らんけどすばるくんに対してハート飛ばしまくっとるヤスを、彼は鬱陶しそうにあしらいつつもちょっとうれしそうにしとる、ように見える。
意外や・・・
通学のときとおなじいつもの運ちゃんが運転する車に乗り込んで、俺とヤスとすばるくん、そして２人の使用人(屋敷に駐在してる軍の人間らしい)とともに星野家を出る。
どこに行くん？という俺の質問には、だれも答えてくれへん。
ついてからのお楽しみって・・・や、いつの間にか高速乗ってるけどホンマどこまで行くんよ！？
安「そういえばおーくら、ウチに来てからはじめて任務以外の遠出なんやない？」
大「え？・・・あ、たしかに」
安「ふふ、遠足やぁ〜」
渋「・・・・・」
ていうか俺、
ちゃんと外出してるヤスを見るのも初めてやけどな
それを伝えたら、けらけらと笑い声がかえってきた。
日も暮れ始めた頃
ようやく車が停まったのは海辺の駐車場やった。
太平洋がどこまでも広がっている。
車を降りると、街の港とは違って
東西に伸びた浜辺に寄せる波の音。
海とか久しぶりにきたな・・・深呼吸をしたら新鮮な潮の香りが胸いっぱいに広がって、子どもの頃を思い出してちょっとなつかしい気持ちになった。
昔は夏休みといえば、毎年海やらプールやら遊びに出かけてたし。
それもいつも春日家と一緒やったから、必然的にカレンの顔が脳裏に浮かんだ。
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べに(プロフ) - megumonkeyさん» わ〜〜ありがとうございます！^^ めちゃくちゃ気まぐれになりますが更新していきますね！ (2021年9月27日 15時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 続きか読めてとても嬉しいです‼︎ (2021年9月27日 12時) (レス) @page38 id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 更新ありがとうございます！楽しみに待っていました！！ (2020年10月5日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» 戦闘シーンわりと中2クサイけど書いててめっちゃ楽しいです〜〜！！ (2020年8月1日 17時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ぬあああああああ！！！！！（言葉にならない素晴らしさ） (2020年7月25日 15時) (レス) id: 672a09a9f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2020年7月11日 20時
