これは罠なのか ページ24
.
菊「さて、名乗ったからには名乗り返してもらおうか・・・きみたちは軍の主力なんだろう？」
横「いかにも。って言えば気が済むんか？
分かっとるくせになあ・・・俺はノワール。結鬼軍大尉、そして陰派『黒き太陽』の指揮官や。
お前らと陽派の関係については後でたっぷりと尋問してやるわ・・・それと残念やけど、うちの家族をようわからん連中に差し出すわけにはいかへんねん」
菊「陽派？ハハ、一体何の話をしているのやら・・・
ただ、やはり兵を固めておいて正解だったよ。
バケモノ部隊黒陽・・・家族かなんだか知らないが、渡してもらえないのなら力ずくで奪わせてもらおう」
背後からパキポキという音がして
見たら、大人しかったバフォメットが起き上がり
まるで人間のように指の関節を鳴らしとる。
敵の集団が一斉に武器を構え、
菊池というこの長髪の男は
気味のわるい笑顔を浮かべた。
村「・・・これは罠か？狙いはハナから大倉なんか」
横「どうやろうな。俺らの部隊が出向いてくることを読んでいたのか、それとも"聞いていた"のか・・・
仮に狙いがそうやとして、それが陽派の指示なのかスメラギ自身の目的なのか、現段階では判断つかへん」
「・・・120近くいる。もしかしたら陽派の戦闘員も混じっているのかも」
錦「はあ？アホちゃうん、どんだけ俺らにビビって兵力用意してんねん・・・リーダーどうする？」
120？
たしかにものすごい数やけど・・・この兵の人数に加えてバケモノも相手せなアカンなんて、コレ、いくらなんでも大ピンチなんやない？って。
それやのに、横山さんの横顔は一切焦りを感じさせることなく、淡々として口を開く。
横「・・・ラビとエル、二人はあの集団相手や。
俺は大倉を見つつ怪物をやる。
ムサシは両方の援護・・・アルマとカラメロが合流するまで全員持ちこたえてくれ」
菊「あの少年以外なら殺しても構わない。
バフォメットの咆哮が轟いた。
まるで電柱のような大きさの金棒と岩のような拳を、こちらに向けて振り下ろしてくる。
瞬時に反応して、俺らはバラバラの方向に飛び退く。
そのタイミングを狙ったかのように、大所帯の戦士たちが勢いよく襲いかかってきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 265人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
べに(プロフ) - megumonkeyさん» わ〜〜ありがとうございます！^^ めちゃくちゃ気まぐれになりますが更新していきますね！ (2021年9月27日 15時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 続きか読めてとても嬉しいです‼︎ (2021年9月27日 12時) (レス) @page38 id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 更新ありがとうございます！楽しみに待っていました！！ (2020年10月5日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» 戦闘シーンわりと中2クサイけど書いててめっちゃ楽しいです〜〜！！ (2020年8月1日 17時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ぬあああああああ！！！！！（言葉にならない素晴らしさ） (2020年7月25日 15時) (レス) id: 672a09a9f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：べに
| 作成日時：2020年7月11日 20時
