総員任務開始 ページ14
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安『・・・あはっ、探ってた通り地上階の防御システムは大したことないわあ。綻び発見〜♡』
ヤスを待ってる間、なんや視線を感じるな〜と思って見たら、Aさんがじっと俺のことを見つめていた。
飴色のひとみがゆらゆらと揺れている。
俺はその目を見つめ返して、首を傾げる。
大「ん?」
「・・・・・」
そっと、その白い手が伸びてきて
俺の右手を包んだ。
どきりとしたのは、Aさんの指先が凍えてるみたいにひんやりと冷たくて、すこし、震えていたから。
「・・・だいじょうぶ。大倉さんは強くなったのです」
大「・・・・・」
「後で合流するのです。それまで、何があってもノア様の言うことをきちんと聞いて動くのです」
まるで言い聞かせるようにした後
その手にぎゅう、と力がこもって
今度はべつの意味で胸がどきりと鳴る。
なんか、ちょっと自分でも無意識に彼女の手を握り返してしまって、その瞬間ふわっと甘い香りが漂った。
・・・またや。
Aさんの左の目が、一瞬だけ金色に光ったように見えるん。
なんでなんやろう。
大「・・・Aさ、」
安『準備完了っと!相手にも気づかれてない。いつでもスタート出来るで』
その報告を受け、横山さんがうなずく。
Aさんはパッと俺から手を離すと、大きなフードを目深にかぶり、それからまたふっと消えた・・・と思ったら屋根の上に移動していた。
音もなくターゲットの建物へと近づいていく5つの影は、こうして目を凝らさない限り夜の闇に溶けきっていてまず見つかることはないやろう。
村『・・・ムサシ、カラメロ。起動準備完了』
錦『ラビ、エルも起動準備完了!』
渋「・・・・・」
建物のそばの電柱の陰、サイレンサー付きの拳銃を構えて待っているすばるくん。
俺は今さら・・・吐きそうなくらいの緊張が心臓を縛って、ぶるっと背中が震えた。
横山さんが、その大きな日本刀の柄に手をかけ、そして――――にやりと笑う。
横「・・・黒陽、任務開始や」
それを合図に、了解、というヤスの声、エンターキーがかちりと押し込まれる音がして、同時に影が陰に潜った。
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べに(プロフ) - megumonkeyさん» わ〜〜ありがとうございます!^^ めちゃくちゃ気まぐれになりますが更新していきますね! (2021年9月27日 15時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 続きか読めてとても嬉しいです‼︎ (2021年9月27日 12時) (レス) @page38 id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 更新ありがとうございます!楽しみに待っていました!! (2020年10月5日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» 戦闘シーンわりと中2クサイけど書いててめっちゃ楽しいです〜〜!! (2020年8月1日 17時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ぬあああああああ!!!!!(言葉にならない素晴らしさ) (2020年7月25日 15時) (レス) id: 672a09a9f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:べに | 作成日時:2020年7月11日 20時