援護射撃係 ページ13
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護送車、という物々しい響きやけど、
見た目は普通のバンとなんら変わらん。
Aさんと一緒に準備を済ませて、22時には二台あるそれにヤス以外の全員で乗り込み、屋敷を出発した。
向かうのは、すこし離れた地方都市。
俺は比較的仲が深い(と思ってる)年下チームと同じ車やけど、それでもソワソワして落ち着かへんというのに
なんや両肩に重みを感じて
見たら亮ちゃんとマル、爆睡してるし！
ようこんな時に寝れるな・・・なんて、
今回が特務初陣の俺以外
みんなとっくに慣れてるんやろうけど。
横「降りるで」
車は目的地の少し手前で止まった。
なんの変哲もない街の中。
でも都市圏と違って、深夜は怖いくらい人気がない。
身体能力ぶっ飛んでる組が屋根を伝って進む中、俺は横山さんと、手首の小型タブレットがホログラムで映し出すヤスと、３人で道路を歩く。
大「・・・ヤスはそこ、いつもの研究室？」
安『そやで〜』
軍服が正装の横山さんはともかく、
画面の中のヤスはいつもと変わらん白衣姿で
なんというか緊張感をまったく感じへん。
安『おれは援護射撃が基本やからねえ』
大「援護射撃」
安『そうそう。気分的なもんやけどいちおう武器も構えてるよ〜』
そう言ってヤスは白衣の合わせをぺらっとめくる。
そこには何本かの注射器と、見るからに危なそうな液体が入った瓶がいくつか・・・
そして、内ポケットにささった金属の画材のようなものが、おそらくヤスの暗器化された武器。
大「・・・横山さんは？」
おそるおそる聞いてみると、横山さんの横顔がチラッと俺を見て、答えた。
横「俺は基本、現場の指揮を執る。刀も振るうけど、戦闘前線組ではないな」
大「・・・なるほど」
「ノア様、周辺に異常は無いのです」
音もなくふっと地面に着地したAさん。
リアルにクノイチや・・・ショートパンツから伸びるすらっと引き締まった脚に目がいってまう。さすが俺。
横「ムサシは」
「このまま計画通りに始めようと」
横「ウチの軍師が言うんやからな・・・そうしよう」
安『おっけ〜。ほんなら始めるなあ』
ホログラムの中のヤスがぱちんとウインクをして、カタカタカタカタと、ものすごい勢いでタイピングを始める。
猟奇的なまでの速さやな・・・
本人は口笛なんか吹いてご機嫌そうやけど。
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べに(プロフ) - megumonkeyさん» わ〜〜ありがとうございます！^^ めちゃくちゃ気まぐれになりますが更新していきますね！ (2021年9月27日 15時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 続きか読めてとても嬉しいです‼︎ (2021年9月27日 12時) (レス) @page38 id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 更新ありがとうございます！楽しみに待っていました！！ (2020年10月5日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» 戦闘シーンわりと中2クサイけど書いててめっちゃ楽しいです〜〜！！ (2020年8月1日 17時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ぬあああああああ！！！！！（言葉にならない素晴らしさ） (2020年7月25日 15時) (レス) id: 672a09a9f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2020年7月11日 20時
