我が名は黒き太陽 ページ12
.
村「いつもの如く、想定外の事態が起こった場合は臨機応変に対処。
自分と仲間の命を最優先に動いてくれ」
横「地下は構造がはっきりしてない分、現時点で作戦を組むのは難しい。
何があるかもわからんからな。
盗めるデータは、アリス、なるべく掻き集めろ。今回の件は・・・大物が絡んどる可能性がある」
大物。
その響きにどくんどくんと、心臓が早鐘を打つ。
横「出発は22時。目的地までは３時間ほど・・・
総員、出動準備を開始しろ」
ザッと勢いよく、
みんなが左胸に右手を当てて敬礼した。
慌てて俺もそれを真似る。
横山さんがにやりと不敵に笑って、同じように敬礼をする。
横「我が名は黒き太陽」
――――我らは、黒き太陽の下に
って、ナニコレ、中 二病かっ！？
みんな当然のように合唱して、それからわらわらと広間を出て行くけど・・・俺だけなん！？こんな恥ずかしい思いしてんの！！
横「ああ、そうや。大倉にプレゼントがあるねん」
大「え？あ、うん？？」
プレゼント？
首を傾げていたところ、Aさんが何かを持って近づいてくる。
これは・・・服に、ブーツ？
黒陽の人たちがよく着てるものと似たデザインのそれは、超軽量設計された、機能性抜群のスタイリッシュな戦闘服。
横「特務用の
大「はあ」
横「それと、もうひとつ」
Aさんの手の中には
真新しい腕時計のようなものがあった。
これって・・・みんなが手首につけてる小型タブレット？
仲間内で使える無線機にもなっとるそれの、丸い液晶パネルに指で触れてみると、ぶわっと目の前に広がったのは青いホログラム。
「もう知ってると思うのですが、これは便利アイテムなのです。連絡手段にもなるし、こんなふうに作戦のデータや仲間の位置情報を取り出せたりする」
大「むっちゃかっこいいな・・・」
これぞ秘密の組織って感じ・・・感動
「このアイテムの機能については、後で詳しく説明するのです」
これから準備の仕方を教えるのです、と
踵を返すAさん。
その背中に、俺はバタバタと落ち着きなくついていく。
横「・・・・・」
村「あいつ、大丈夫なんか」
横「・・・いつかは経験させなあかん。行くで」
村「・・・・・」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 265人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
べに(プロフ) - megumonkeyさん» わ〜〜ありがとうございます！^^ めちゃくちゃ気まぐれになりますが更新していきますね！ (2021年9月27日 15時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 続きか読めてとても嬉しいです‼︎ (2021年9月27日 12時) (レス) @page38 id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 更新ありがとうございます！楽しみに待っていました！！ (2020年10月5日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» 戦闘シーンわりと中2クサイけど書いててめっちゃ楽しいです〜〜！！ (2020年8月1日 17時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ぬあああああああ！！！！！（言葉にならない素晴らしさ） (2020年7月25日 15時) (レス) id: 672a09a9f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：べに
| 作成日時：2020年7月11日 20時
