red eyes ページ2
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丸「・・・で、任務の進捗は？」
ア「それがさっぱりよ。浅いところから攻めているとはいえ、データ上では何も出てこない。おまけに地下階はがちがちの警備で身動きが取れないわ」
丸「組織の中枢が置かれてるわけでもないはずやのに・・・妙ですね。支部でさえそこまで固いと」
ア「ええ。残念だけど長期戦になりそうよ・・・」
風の吹く気配がないため、森は何ひとつ物音がせず一層静かで不気味だった。
街にほど近い山だから動物も少ないのか？――――丸山は内心首を捻りつつ、辺りを見渡した。
ア「厄介だわ、数年前に瓦解させて壊滅に成功した時は、かなり手広い組織だったとはいえもう少しやりやすかったのに」
丸「ああ、貴方は当時も諜報員として捜査段階から深く関わってはったそうですね。僕らは壊滅部隊やったから・・・」
ア「そりゃあ、『黒陽』はそうでしょうね」
そのときだった。
一瞬ではあったが、丸山は足下に違和感を覚えた。
アンネの話を遮り、他の仲間にも息を潜めるよう指示を出すと――――その場で身を屈め地面に手のひらを置いた。
ア「ちょっと、どうしたの？」
丸「・・・この下、何かある気がします」
ア「下？・・・山の中ってこと？」
丸山はチラと街のほうを振り返り――――いや、まさかな、といやな予感を払いつつ――――それを拭い去ることもできず、スーツの内側に隠していた棍棒・焔ノ御前の暗器化を解除する。
丸「少し周囲の様子を見てきます」
ア「待って、あたしも行くわ」
役を買って出たアンネと共に空き地を離れると、鬱蒼と茂る草木を掻き分けて足を進める。
人の踏み入った形跡が殆ど見当たらない獣道。
青白い月明かり。
しばらく行くと、ひどい腐臭が鼻をつき丸山は足を止めた。
見つけたのは動物の死骸だった。
岩の上に、折り重なるようにして放置されたそれは大量の鹿と猪である。
丸「これは・・・」
動物の仕業ではない、とは即座に分かった。
直後丸山の視界にもうひとつ、妙なものが飛び込んできた。
丸「ん・・・？」
前方に、不自然に伐採された木々の切り株。
奇妙に拓けたその空間に敷き広げられているのは、巨大なマンホールのような人工物――――
ア「カラメロ！！」
アンネの声が響いた。
ハッとして顔を上げた、丸山が次に見たのは、暗い森の何処からか飛び出してきた赤い、赤い獰猛な光。
第4章 -人間-
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べに(プロフ) - megumonkeyさん» わ〜〜ありがとうございます！^^ めちゃくちゃ気まぐれになりますが更新していきますね！ (2021年9月27日 15時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 続きか読めてとても嬉しいです‼︎ (2021年9月27日 12時) (レス) @page38 id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - 更新ありがとうございます！楽しみに待っていました！！ (2020年10月5日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» 戦闘シーンわりと中2クサイけど書いててめっちゃ楽しいです〜〜！！ (2020年8月1日 17時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ぬあああああああ！！！！！（言葉にならない素晴らしさ） (2020年7月25日 15時) (レス) id: 672a09a9f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2020年7月11日 20時
