太陽の森（∞）３

太陽の頭脳 ページ6

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夕飯食った後、

亮ちゃん誘って月浴びに行こうかな〜と思い立って声かけたら、暑いからめんどくさい、章ちゃんとこ行く、と即答されて、それについていくことになった。




安「はいはあい、いらっしゃ〜い」




また研究に没頭してたんか、食堂に上がってこんかったヤスはでもすぐに出迎えてくれて、ちょうどよかったと言う。


俺の検査をしたかったんやって。




錦「章ちゃん武器」

安「はいはいそこ置いといて、やっとくから。おーくらも、刀出しといてなあ」

大「あ、うん」




がっちゃがっちゃと、服の中から次から次へと大量の武器を出していく亮ちゃんを横目に、俺は翡翠丸を置いた。


何回かこの、ヤスが発明したという特殊な装置で破魔の宝玉を浄化してもらったことがある。


どういう仕組みなんか知らんけど
アンダーグラウンドの世界ではみんなが思ってる10倍科学が進んでんねん。


末恐ろしい。




安「で、おーくらはこっち来て〜。今日は血液検査させてなあ」

錦「採血するん？俺アレきらいやねん。血ぃ見えてんのむっちゃグ ロいやん」

大「マジか」




あんな狂人みたいな戦い方しといてこういうのは苦手なのね！！いや亮ちゃんらしいけど！！




大「ヤスの採血ホンマに痛くないやんな」

安「まあ、いちおう合法な医師免許も持ってるからねえ」




チクッともせずに針が打たれ、管を上っていく赤。

細胞がどうとかからだの１割がカミサマやとか、そんなんでもちゃんと血は赤いんよなあ・・・って、俺、ヒトゴトやん。




錦「章ちゃんってマジで頭イってるけど、ワールドレベルで賢いよなあ。医師免許取ったん16歳やろ？」

安「そやでぇ〜ありがとう♡」

大「16で医者になれるん？？ヤスってちゃんと日本で育ったん？」




日本どころか、人間界で育ったのかどうかも怪しいけどな、ヤスのばあい。




安「それが俺、国籍的にはアメリカなんよねえ」

大「えっ」

安「結鬼軍が俺の親に大金積んでなあ。あっちでギフテッドチルドレン扱いされとった俺を引っ張ったんよ。・・・８歳のとき？ま、影の世界では年齢なんて関係ないしなあ。

だから俺、しばらく軍医もしとったんよ〜。

・・・陽派の下で、やけど」




陽派。


・・・黒陽の人たち属する結鬼軍陰派が、
対抗しているもうひとつの影の勢力。

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