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見覚えのあるひとみ ページ34

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廊下の先に消えていくAさんを見送って、扉を閉める。


長い一日やったわあって。


ベッドに戻ったら急にえげつない眠気が襲ってきて、あ、スマホ充電しとかなあかん、と思いながらも、動くことができなくて目を閉じた。



すうっと意識が滲んでいく。



今日は夢も見いひんのやろうなって、

そのくらい深い眠りに落ちていったけど。









――――俺の目の前には頑丈そうな鉄柵。


その向こう側に水族館の水槽並みにぶあついガラスが張られていて、そこにびっしりと夥しい数の呪符が貼りつけられとる。


天井には、まぶし過ぎるくらいの黄色い照明。


そして、まるで破魔の宝玉のような妙なマーブル模様の宝石がついた・・・太い足輪と腕輪、首枷。




コレは・・・牢獄?

なんやおかしな夢に入ってもーた




よく見るとガラスの外にいくつかの人影があって
それをぼーっと見ていたら・・・


背後で施錠が外れる音がして、やけに重装備の男の人が数人部屋に入ってきた。


枷は外してもらえへんまま、来い、とだけ言われる。


首枷から伸びる鎖を引っ張られるから、仕方なく立ち上がってついていく。




薄暗くて無機質な、地下のような通路を進む。


案内されたべつの部屋へ乱暴に押し込まれると、


今度はばたばたと足音が近づいてきて、




「どこ行ってたの!」




突然、女の子が抱きついてきた。


白のネグリジェというシンプルで飾り気のない格好。


よく見たら部屋の中はごく普通のワンルームのようになっていて、窓はないけど、大きなソファとキングサイズのベッドが置かれている。


ただ、


さっきの鉄柵の空間のように
壁には不気味な呪符が貼りめぐらされていて




「痛いことされたよね。ごめんね・・・」




俺にしがみついたまま震える女の子が、顔を上げた。




・・・え?



Aさん?




今よりずっとあどけない姿やけど、
たしかにその子はAさんで


太陽の光を知らないような白い肌


でも、目の色も髪の色も


何故か現実とは違うオニキスのような漆黒で――――





大「・・・ッ」









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その、雰囲気が。





横山さんとよく似ていて、俺はなんだか胸騒ぎがした








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太陽の集合→←複雑な気持ち



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べに(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、コメントありがとうございます!わああとってもうれしいです、励みになります!(;;)お話はまだまだ続くので、頑張って更新していきますね! (2020年7月2日 1時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - とっても面白いです!シリアスなのにコメディタッチで、とっても読みやすいしとにかく物語に引き込まれました!一気に読み進めて続きが楽しみです!更新頑張ってください♪ (2020年6月30日 21時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» わーーんめちゃくちゃうれしいですうう(;;)ありがとうございますなのです!(エルちゃん風) (2020年6月22日 21時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - べにさんお疲れ様です!私個人の意見ですが、もうこれは無料で読めるアプリの域を超えているような素晴らしさなのです(エルちゃん風) (2020年6月21日 8時) (レス) id: 5d604581ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:べに | 作成日時:2020年5月22日 21時

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