高度なまじない ページ32
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それから今日気にかかったこと、変わったこと――破裂したボールの件や突然ヒビの入った破魔の宝玉の件、オロチの首を切り落とした件とか――
ヤスに質問されるがまま洗いざらい話して、一通りの検査を受けた。
その後膝の擦り傷を治療してもらったんやけど
この人またわけわからんもの発明してんねん
傷に特殊なジェルパッドをかぶせて上からこれまた特殊なライトの光を当てると、修復速度がおそろしく上がって擦り傷程度ならあっという間に治るん。
わずかなかさぶただけになった自分の膝小僧を見て、もはや驚きを越えて絶句してしまった。
もうノーベル賞どころの騒ぎじゃないやろ！
大「これってほんまに科学の力なん・・・？黒魔術か何かやなくて・・・？」
安「科学は人類の一番の武器やからねえ」
結局夕飯の時間になってもAさんは眠ったままで、ヤスも色々せなあかんことあるって言うし、俺はひとりで食堂に上がった。
食堂にはすでに横山さんと村上さんがいて、
横「お疲れ。Aのとこ行ってたんか？」
大「あ、うん・・・」
横「そうか」
俺もいつもの席に着く。
料理はまだ運ばれてきてないようやった。
村上さんが何やら作業をしとる。
色とりどりの宝石と、銀のモチーフ。
それを組み合わせてピアスを完成させている。
大「あの、それって」
村「ん？・・・コレか？」
きらっと光ったのは黄色の石で、十字架の中心に埋め込まれたそれは、よく見たら複雑なマーブル模様を描いていた。
大「それ、Aさんに渡すんやんな？」
村「そうやな」
大「俺、今日Aさんの耳についてたやつ一個壊してしまって・・・なんか脆くなってぐらぐらしとったから、つい触ってもーて。
・・・ただのファッションピアスではないんやろうと思ったんやけど」
もしかしたらコレが、Aさんの持病と何か関係してるんかな？って。
そんなん考えてたら、横山さんが口を開いた。
横「大倉の付けてるヤツとはまた違うタイプのまじないやな。高度な呪術が使われてる。
Aの場合はあれだけの数を付けてもそれなりの効果しかなくて、頻繁に壊れるんや。魔力抑制は・・・」
村「ヨコ」
村上さんが話を遮ると同時に、亮ちゃんが食堂に入ってきた。
まだ不機嫌そうな彼は、ドカッと乱暴に椅子に座る。
錦「・・・・・」
その横顔はどこか寂しそうやった。
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べに(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、コメントありがとうございます！わああとってもうれしいです、励みになります！(；；)お話はまだまだ続くので、頑張って更新していきますね！ (2020年7月2日 1時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - とっても面白いです！シリアスなのにコメディタッチで、とっても読みやすいしとにかく物語に引き込まれました！一気に読み進めて続きが楽しみです！更新頑張ってください♪ (2020年6月30日 21時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» わーーんめちゃくちゃうれしいですうう(；；)ありがとうございますなのです！(エルちゃん風) (2020年6月22日 21時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - べにさんお疲れ様です！私個人の意見ですが、もうこれは無料で読めるアプリの域を超えているような素晴らしさなのです(エルちゃん風) (2020年6月21日 8時) (レス) id: 5d604581ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2020年5月22日 21時
