申し訳ございません ページ28
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人間、我にかえるっての真骨頂はこういうことか。
大「ごっごめんなさい!!ごめんなさいいいいい」
ふっと何かから醒めたかのように
思考がクリアになると。
目の前の異様な状況が理性にぶつかってきて、
俺はすぐさまベッドから飛び降り
ガバッ!と床にデコを擦り付けた。
チョットマッテ
コレハシニタイ
いま俺、何しようとしてた?
理性もクソもないケダモノみたいに女の子(相手はAさんとはいえ)を襲おうとしてしまった自分自身が信じられへん。
穴があったら埋まりたい。
いやいっそオロチに食われとけばよかった。
・・・そんな俺とは対照的に、横山さんは怒ることもなくケロッとしとる。
スタスタと近づいてくると、ベッドの上でぼーっとしとるAさんの目元を手のひらで覆って、
横「・・・・・」
耳のピアスを見て、ため息をついた。
横「・・・Aは連れて帰る。すぐに代わりの護衛を寄越すから教室戻っとけ」
大「え?・・・あ、そ、その俺っ!ホンマに最低なことして、」
横「心配すんな。
お前は何も悪くないわ」
そう言って横山さんがそっと手を外すと
Aさんはまた意識を失っとる。
はよ戻り、とひらひら手を振られ
半ば追い出されるような形で保健室を出たけど、
・・・お、俺は何も悪くない?
どういう意味なんやろう?・・・悶々としながら教室に戻れば、今度は痛すぎる視線に出迎えられる。
ツレがわざとらしく「遅かったなー?」なんてきいてくるから、もうなんも言わずに席に着くしかない。
大「・・・ワケわからん」
とはいえ。
・・・Aさんのくちびる、やっぱやわらかかったな
どうかしていたのは確かでも残る感触は本物で
そんなん考えたら嫌でもからだは熱くなる。
5限終了のチャイムが鳴ると
ほぼ同時にガラッと教室の扉が開いた。
大「・・・・・」
錦「オイ」
大「・・・さすがにキツイような気が」
錦「ああん?」
柄のよろしくない俺の周りよか
よっぽど酷く着崩された制服。
亮ちゃんってたしか、23とか4くらいじゃなかったっけ・・・
イケメンやし、似合ってはいるけど
さすがに年齢的に限界がある気が
錦「なんか文句あるんか」
大「ありません」
錦「チッ」
大「・・・亮ちゃん機嫌悪くない?」
錦「ああん!?」
これ絶対Aさんとのことバレてるやつやん・・・ゴメンって・・・
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べに(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、コメントありがとうございます!わああとってもうれしいです、励みになります!(;;)お話はまだまだ続くので、頑張って更新していきますね! (2020年7月2日 1時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - とっても面白いです!シリアスなのにコメディタッチで、とっても読みやすいしとにかく物語に引き込まれました!一気に読み進めて続きが楽しみです!更新頑張ってください♪ (2020年6月30日 21時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» わーーんめちゃくちゃうれしいですうう(;;)ありがとうございますなのです!(エルちゃん風) (2020年6月22日 21時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - べにさんお疲れ様です!私個人の意見ですが、もうこれは無料で読めるアプリの域を超えているような素晴らしさなのです(エルちゃん風) (2020年6月21日 8時) (レス) id: 5d604581ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:べに | 作成日時:2020年5月22日 21時