ピアスと２回目の ページ26
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横『どうした？』
大「よっ横山さん！！Aさんが急に倒れてっ」
横『はあ？・・・反応は？意識も無いんか』
大「う、うん」
横『・・・ピアスはどうなっとる？』
ピアス？
何のこと？と聞き返すと、返事の代わりに舌打ちが返ってきて、それから『迎えに行く』とだけ告げられあっさりと電話は切れる。
ちょ、なんで俺が舌打ちされなあかんねんっ
意味わからんっ！
それこそ半泣きでスマホを布団に放り投げて
椅子を引っ張ってAさんのそばに座った。
血の気のない頬。
ゆっくりと上下する胸。
・・・ピアス。
そろ〜っと顔まわりの髪をはらえば現れる、
こんな開けて痛くないんかな？と思ってまうくらい
いくつも着けられた銀色のピアス。
十字架、星座、太陽、蛇、獅子・・・
そのすべてに赤とか、青とか、黄色とか・・・
それぞれいろんな色の宝石が嵌め込まれていて、
あれ。
コレもしかして村上さんの作ったやつ？・・・と。
星野家に来てすぐの頃から肌身離さず付けている
魔除けの石のことを思い出し、自分の左耳を触った。
大「・・・ん？」
よく観察したら
Aさんの耳に光るそのうちのいくつかが錆びて
脆くなってぐらぐらしてしまっとる。
壊れてるんちゃうん？
なんとなく指でつついてみると
輪っかのかたちをしたそれがぱりん・・・と、
砂の塊みたいに弾けて消えてしまって
あっと思った瞬間、
「おおくらさん・・・？」
うっすらと目を開いた、Aさん。
大「！！・・・よかった、起きたあ・・・ホンマこういうのやめてや、心臓に悪いって・・・」
「・・・・・」
Aさんはぼうっとして
熱に浮かされたような目で俺を見上げる。
もうすぐ横山さん来てくれるから、と
俺は言ってさっき布団に投げたスマホを拾う
.
その手をいきなり、掴まれた。
大「うわっ！？」
バランスを崩してベッドに倒れた。
Aさんを潰さんようにと
とっさに出た逆の手でなんとか支えたけど、
ふわっと近づいたその影を
避ける余裕まではなくて
大「・・・！！！！！？？？」
人生で２回目の
キスをしてしまうことになる。
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べに(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、コメントありがとうございます！わああとってもうれしいです、励みになります！(；；)お話はまだまだ続くので、頑張って更新していきますね！ (2020年7月2日 1時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - とっても面白いです！シリアスなのにコメディタッチで、とっても読みやすいしとにかく物語に引き込まれました！一気に読み進めて続きが楽しみです！更新頑張ってください♪ (2020年6月30日 21時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» わーーんめちゃくちゃうれしいですうう(；；)ありがとうございますなのです！(エルちゃん風) (2020年6月22日 21時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - べにさんお疲れ様です！私個人の意見ですが、もうこれは無料で読めるアプリの域を超えているような素晴らしさなのです(エルちゃん風) (2020年6月21日 8時) (レス) id: 5d604581ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2020年5月22日 21時
