晴れずに公認 ページ12
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いつもの黒塗り外車で移動して
大学院側で車を降りると
何食わぬ顔で高校へと登校する。
Aさんとはいちおう時間差を図っとるから、周囲は俺たちが一緒に学校来てるとは思ってへんけど。
24時間体制の護衛任務。
それこそ校内ではかなり多くの時間行動を共にしとるわけやから、いつまで経っても妙な噂が消えることはなく。
女「エルちゃんおはよう！」
「おはようなのです」
女「今日の小テストの勉強してきた〜？」
「まだなのです。・・・これから大倉さんに教えてもらうのです♡」
・・・軍にとって、俺の護衛をする上で勝手に公認カップルの成り立っとるこの状況がどれだけ都合の良いことかは理解できる。
だがしかし！！！
Aさん、学校でやたらめったら俺に絡んでこようとするのやめてくれへんかなぁマジで！！
女「そ、そう・・・なんだ」
「はいなのです」
大「・・・・・」
「大倉さあん♡勉強したいのです」
大「・・・はあ」
うん、もうね
いろんな意味でカップルよね、俺たちって
改めて、ちっとも青くなんかない
自らの青春を思うと泣けてくる。
またヒソヒソと噂をはじめているそこの女子たち、全部聞こえてるからな、俺はエルちゃんのこと監 禁して洗脳したりなんかしてへんぞ！！！
「ふふ、大倉さあん」
大「Aさん俺マジで泣いてもいい？」
「えぇ〜」
ちなみにAさんはこんなアホそうやのに
実はめちゃくちゃに賢くて勉強ができるから
もちろん俺の指導なんか必要ない。
本人いわく、幼い頃から
『特殊な訓練』を受けていたらしい。
特殊な訓練てなんやろ。
俺、そういえばAさんの過去、全然知らん。
軽い気持ちで訊いていいもんかもわからんし、
何かにつけてタイミングが悪くて
訊くに訊けてへん。
たしか、村上さんが前に一度
Aさんは生粋やって言ってた、と思う。
生粋の、影のセカイの住人やって。
香「あ、エルちゃん！おはよ〜！」
ホームルームを終えて
移動教室のために廊下を進む。
俺らのすこし前を女の子たちと歩くAさんが
カレンに声をかけられとる。
純白のセーラー服がまぶしい。
頭の高い位置でひとつに結われた髪、
うなじに垂れた後れ毛。
・・・なんであんなに可愛いんやアイツは！！！
思わず頭を抱えていると、ひょこ、と顔をのぞきこんできたのは、そのきれいなグレイのひとみ。
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べに(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、コメントありがとうございます！わああとってもうれしいです、励みになります！(；；)お話はまだまだ続くので、頑張って更新していきますね！ (2020年7月2日 1時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - とっても面白いです！シリアスなのにコメディタッチで、とっても読みやすいしとにかく物語に引き込まれました！一気に読み進めて続きが楽しみです！更新頑張ってください♪ (2020年6月30日 21時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» わーーんめちゃくちゃうれしいですうう(；；)ありがとうございますなのです！(エルちゃん風) (2020年6月22日 21時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - べにさんお疲れ様です！私個人の意見ですが、もうこれは無料で読めるアプリの域を超えているような素晴らしさなのです(エルちゃん風) (2020年6月21日 8時) (レス) id: 5d604581ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2020年5月22日 21時
