安心してください ページ29
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大「ていうか。俺の周りの人にはなんで、昨日の俺との記憶があるん？」
ひと気の少ない化学室の前で、俺は首だけ突っ込んで部屋の中を見回してるその背中に問いかけた。
内心、ちょっとどきどきはしてる、この状況に。
かわいい転校生と校内巡り・・・相手がこのイカれた工作員でなければ最高の青春シチュやのに・・・
「ん〜？」
大「やからぁ、カレンたちが・・・」
「ああ、パフェのことですか？
こういうのは、結鬼軍得意なのです。情報操作、記憶操作」
安心してください、と、Aさんは言う。
俺は何に安心したらいいんや・・・？
ようわからんとはいえ
人の記憶や事実でさえ操作できてまう謎の組織とかどう考えたってヤバイから、もうなるべく関わらないでいようと思う。真剣に。
「ところで大倉さん」
大「・・・何でしょう」
「この部屋は章大の研究室に似てるのです」
大「あ、あー・・・そやな、化学室やからな」
ふといやな気配を感じて背後を振り返った。
すると見つけてしまった、探偵みたいに廊下の影からこちらを伺っていた女子たちが、ヒッ！と息を呑んで隠れてしまう。
女「やばいよ、ねえ戻ろうよ！」
女「かわいそう、あの転校生の子・・・あんな薄暗い教室に連れこまれて何されるんだろう」
女「助けにいかなくて大丈夫かな・・・？」
女「だからやばいって！あたしら大倉くんたちに目付けられたくないしっ」
大「・・・・・」
「相変わらず目がしんでいるのです」
大「てか自分なんで知ってんねん。俺が不良に間違われてること」
「結鬼軍はなんでも知ってるのです」
そんな胸を張って得意げに言われても
まじで全然うれしくないし！
放課後になる頃には
それこそもうげっそりしていた。
１日であっという間に星野エルちゃんのことは知れ渡って、そこに付いて歩いてる俺の存在についても、いろんな意味で有名になってしもた。
昼休みの校内案内の件がへんに広まって
デリカシーのないツレからは
『で、犯ったの？』とか聞かれる始末。
やってるわけないやろ！こちとら童貞やぞ！！！
はあ・・・もう帰って寝よう・・・今日バイトもなかったはず・・・
よろよろと自転車置き場に向かうけど、
今度はなぜか俺のチャリがない！！なんで！！！
「今日は迎えがきているのです」
大「は！？」
ちょっと待って、まさかとは思うけど、校門とこに停まっとるあの黒塗りの外車もしかして・・・
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べに(プロフ) - 稲妻さん» わ〜！ありがとうございます！！気まぐれ更新ですが楽しんでいただけるよう頑張りますね〜！！ (2020年2月16日 23時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
稲妻(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (2020年2月16日 15時) (レス) id: b45af291eb (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - megumonkeyさん» はじめまして！コメントありがとうございます〜！！わたしの趣味全開ですが、そう言って頂けるととってもうれしいです…！気まぐれな更新にはなると思いますが、楽しんで頂けるようがんばります！(^^) (2020年2月13日 0時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - はじめまして。すごくスケールの大きい話でドキドキ楽しませて頂いてます。大倉くんがこれからどうなっていくのか、とても楽しみです。次の更新楽しみにしています (2020年2月12日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2020年2月11日 23時
