いつもと同じ朝 ページ25
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大「やばいやばい遅刻っ」
洗面台に駆け込んで身なりを整える。
『ゆるくしゃイケモテヘアー』が簡単にできるというお気に入りのワックスを使って、寝癖治してイケメンに仕上げる。
そろそろまたダブルカラー行かんとな・・・
そんなん考えとったら、わりとほんまにヤバイ時間
母「忠義、アンタごはんは?」
大「食べながらいく!」
母「またそんな行儀の悪い・・・」
ぶつくさ文句言いながらもおかんが用意してくれたトーストを口に、家を飛び出す。
愛用のチャリンコに跨って
どこまでもあおーい空の下
全速力で漕ぎ出した。
今日数3の宿題提出やった気がすんねんけど
俺昨日ちゃんとやったっけ?
怖いくらい昨日の後半の記憶がない。
ていうか、めちゃくちゃ長くて壮大な夢を見てた気がする。
たしか港でバケモノみたいなんに襲われて・・・
そう、それで知らん女の子に連行されて・・・
なんか変な組織の話とか聞かされたな・・・
地下に研究室があって・・・
せや、それであのベッドシーン(?)!!
とても夢とは思えへんリアルな感覚がまだくちびるに残ってる気がして、ちょっとニヤける
あかん、俺、カレンのこと好きやのに・・・でもあの女の子、カレンの次くらいにかわいかったなあ・・・なんて、
ああクソ消え去れ煩悩!俺は一途なピュアボーイやねんで!
トーストを食べ終える頃には学校が近づいてきて
チャリのスピードをゆるめる。
すると、ふいに、きこえてきた声。
香「たあくん!」
俺はとっさにブレーキを握る。
駆け寄ってきたカレンは
くるくるに巻かれた髪が春風に揺れていて・・・
いや世界一カワイイな???
香「おはよう」
大「お、おはよ」
香「昨日のパフェ、美味しかったね」
・・・やっぱり、アレは夢やったんやな。
いくらリアルに覚えてても、残念ながら夢オチということで。
いや、夢で良かったんか。
パフェ食べた記憶がまったくないから、ちょっと不気味な感じではあるんやけど。
カレンとは教室の前で別れ
すでに登校してたツレに挨拶して席につく。
男「大倉数3の宿題やってきたん?」
大「あー・・・どうやったかな」
リュックの中には、宿題が挟まったファイル。
全問解かれてて、やば、俺ちゃんとやってるんやん。
そうこうしてるうちにチャイムが鳴って
ホームルームのために担任がやってくる。
いつもと同じ朝。
先「今日は転校生を紹介します」
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べに(プロフ) - 稲妻さん» わ〜!ありがとうございます!!気まぐれ更新ですが楽しんでいただけるよう頑張りますね〜!! (2020年2月16日 23時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
稲妻(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新楽しみにしてます! (2020年2月16日 15時) (レス) id: b45af291eb (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - megumonkeyさん» はじめまして!コメントありがとうございます〜!!わたしの趣味全開ですが、そう言って頂けるととってもうれしいです…!気まぐれな更新にはなると思いますが、楽しんで頂けるようがんばります!(^^) (2020年2月13日 0時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - はじめまして。すごくスケールの大きい話でドキドキ楽しませて頂いてます。大倉くんがこれからどうなっていくのか、とても楽しみです。次の更新楽しみにしています (2020年2月12日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:べに | 作成日時:2020年2月11日 23時