からくりやしき ページ18
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その後、横山さんは執事さんに呼ばれ
ようわからんけど会議に連行されていった。
残された俺はAさんに連れられて、また移動。
マジで広いねん・・・この屋敷。
果たしてこんな部屋数ホンマに必要なんか？
「あ、いまため息ついたのです」
大「・・・察して、もう」
「それはだめ、絶対！なのです。幸せが逃げるのです」
大「・・・・・」
この子もしかして日本語ちょっと不自由？
喋り方変やし、若干カタコトにきこえてきた。
「吸うのです」
大「はい？」
「いま吐き出した幸せ、吸うのです」
大「いやいや、そんなん迷信・・・」
「ところで大倉さん」
大「急やな！？」
「これから簡単な検査を受けてもらうのです」
飾り立てられた長い廊下の途中で
ふと立ち止まったAさんが
そばにあった一枚の絵画に手を当てる。
どこか異国の地の、風景画。
すると何やら、カチ、と電子音のようなものがきこえて、そのすぐ傍らの壁が動き出した。
現れた隠しとびらがスーッと自動的に開くと、
地下へと伸びる階段が。
・・・もうからくり屋敷やん！
「足元、気をつけるのです」
ぼんやりと灯りに照らされたその階段を下まで降りると、今度はまた廊下が奥へと伸びている。
空気がひやっとしてて、つめたい。
すこし歩いた先に
見えてきたのは頑丈そうな鉄のドア。
『Alice's Labo』
手書きの提げ札の下に
静脈認証用のタッチパネルが設置されている。
Aさんがそれに手を触れると
扉は、重そうな音を立てて左右に開いた。
「ショウタ〜、わたし。来たよ」
薄暗くて不気味な、部屋。
かなりの広さで、たぶん、研究室。
用途不明な装置や大量のコンピュータ端末、天井まで伸びる木の幹みたいな太いガラス管――中はエメラルドグリーンの液体で満たされ、ようわからんグロテスクな物体がぷかぷか浮遊しとる――ほとんど散らかってると言っていいほど、他にもいろいろ部屋中にあふれている。
そこのフラスコから煙出てるけど、これ大丈夫なん・・・？
思わず仰け反って袖で鼻を覆う。
え、これ、ホンモノ・・・？
ビクビクしながら人の手や耳や目や内臓なんかの標本らしきものを眺めていたら、
「はいはぁ〜い。いらっしゃあい」
奥から声がして――――現れたのは、白衣を着た男のひとやった。
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べに(プロフ) - 稲妻さん» わ〜！ありがとうございます！！気まぐれ更新ですが楽しんでいただけるよう頑張りますね〜！！ (2020年2月16日 23時) (
レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
稲妻(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (2020年2月16日 15時) (レス) id: b45af291eb (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - megumonkeyさん» はじめまして！コメントありがとうございます〜！！わたしの趣味全開ですが、そう言って頂けるととってもうれしいです…！気まぐれな更新にはなると思いますが、楽しんで頂けるようがんばります！(^^) (2020年2月13日 0時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - はじめまして。すごくスケールの大きい話でドキドキ楽しませて頂いてます。大倉くんがこれからどうなっていくのか、とても楽しみです。次の更新楽しみにしています (2020年2月12日 18時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2020年2月11日 23時
