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ep.7 ページ7

「オッパ」


呼び掛けに反応してケータイから顔をあげる


「ごめん、待った?」


ソンジュン「ううん、待ってないよ。行こう」


見えてしまった彼のケータイ画面

女の人とのトークルームだったことには目を瞑ろう


____________


約束していた週末のデート。
珍しくドタキャンされることもなく、待ち合わせ時間にもちゃんと来た

わたし大丈夫?ちゃんといつも通り話せてる?ちゃんと、笑えてる?


このデートで決めようと思って今日は来た。
今日一日、一緒に彼といて

楽しいな、やっぱり好きだな、って思えたら。

わたしはどう頑張ってもきっとこの人のことが好きなんだと思う


大丈夫。うまくいく。


____________



映画を見てごはんを食べてショッピングをした。
どこにでもいるカップルの、どこにでもある普通のデート。


ソンジュン「夜ごはん食べる?」

ニコリと笑う彼が、この前他の女の人と一緒にいたなんて事実誰が信じられる?


「うん、食べよう
もうちょっと一緒にいたいし」


ソンジュン「可愛い(笑)」

わたしの髪を大きな手でくしゃくしゃっとして

ここは人通りの少ない小道
時間帯的にちょうど薄暗くなり始めて、いわゆる"そういう雰囲気"


腰をかがめた彼が、わたしの頬に手を滑らす

彼とキスするのいつぶりだろう。
全然会ってなかったから

いいんだよね、受け入れても
彼はちゃんとわたしのこと好きでしょ?


拒む理由なんてないはず


ギュッと目を瞑ると同時に、グイッと後ろに引かれる

一瞬何が起きたか分からなくて

ソンジュン「…誰?」


頭上から聞こえる低い声


チャンギュン「もらいますね、この子」

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作者名:向日葵 | 作成日時:2017年11月23日 16時

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