ep.7 ページ7
「オッパ」
呼び掛けに反応してケータイから顔をあげる
「ごめん、待った?」
ソンジュン「ううん、待ってないよ。行こう」
見えてしまった彼のケータイ画面
女の人とのトークルームだったことには目を瞑ろう
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約束していた週末のデート。
珍しくドタキャンされることもなく、待ち合わせ時間にもちゃんと来た
わたし大丈夫?ちゃんといつも通り話せてる?ちゃんと、笑えてる?
このデートで決めようと思って今日は来た。
今日一日、一緒に彼といて
楽しいな、やっぱり好きだな、って思えたら。
わたしはどう頑張ってもきっとこの人のことが好きなんだと思う
大丈夫。うまくいく。
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映画を見てごはんを食べてショッピングをした。
どこにでもいるカップルの、どこにでもある普通のデート。
ソンジュン「夜ごはん食べる?」
ニコリと笑う彼が、この前他の女の人と一緒にいたなんて事実誰が信じられる?
「うん、食べよう
もうちょっと一緒にいたいし」
ソンジュン「可愛い(笑)」
わたしの髪を大きな手でくしゃくしゃっとして
ここは人通りの少ない小道
時間帯的にちょうど薄暗くなり始めて、いわゆる"そういう雰囲気"
腰をかがめた彼が、わたしの頬に手を滑らす
彼とキスするのいつぶりだろう。
全然会ってなかったから
いいんだよね、受け入れても
彼はちゃんとわたしのこと好きでしょ?
拒む理由なんてないはず
ギュッと目を瞑ると同時に、グイッと後ろに引かれる
一瞬何が起きたか分からなくて
ソンジュン「…誰?」
頭上から聞こえる低い声
チャンギュン「もらいますね、この子」
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作者名:向日葵 | 作成日時:2017年11月23日 16時