ep.6 ページ6
実感が湧かない
確かに最近会えてなかったし、よく約束もドタキャンされていた
返信も遅かったし久しぶりに会えても、嬉しいと思っているのはわたしだけだったような気がする
浮気された?わたしが?何で?嫌われるようなことしたっけ?
チャンギュン君が言っていたことは本当?
見間違えじゃない?そもそも関係の浅いチャンギュン君の言うことを鵜呑みにしてもいいの?
夜も眠れずにずっとぐるぐる考えても答えが出てこない
「やー!」
突然肩を捕まれハッと我に返る
目の前には髪色の派手な男の子
ジュホン「なんだよ話って!」
ラーメンをもぐもぐ食べながら怪訝そうな表情を浮かべる
ジュホンはわたしの幼なじみ。
高校は別だったけどたまたま大学で再開した
ジュホン「珍しく元気なさそうだし心配してラーメンおごってやったのに〜
ボーッとしてたら伸びるぞ、とりあえず食べな」
クシャッと笑ってまたラーメンを啜る彼。
「浮気された」
ゴホッとむせて涙目になるジュホン
ジュホン「…っ、はぁ?」
高校が違ったから彼氏と面識はないけど、わたしに二年間付き合っている彼氏がいることは知ってる
ジュホン「浮気、って…え。まってまって」
箸を置いてラーメンをテーブルの端に寄せた
「麺伸びるよ?」
ジュホン「あほか」
言っていることが飲み込めないらしく、難しい顔。
ジュホン「浮気って、あの浮気?」
「うん、浮気」
ジュホン「それを、誰が?」
「彼氏」
ジュホン「えっ、ソンジュン先輩だろ?俺らの大学のだよな?」
「そうだよ」
昨日の出来事をジュホンに話す
チャンギュン君から連絡がきたこと、彼から浮気の事実を聞いたこと、自分の目で確かに二人が一緒にいるところを見たこと。
ジュホン「……で、まだ別れてないのはなんで?」
分からない。本当に、自分でも。
別れるべきなのは分かる。もし友だちがわたしと同じ状況なら、別れるべきだと言うはず
「何でだろ、なんかもう分かんない」
眉毛を八の字に下げて悲しそうな表情のジュホン。
「どうしたらいい?」
ジュホン「あれから先輩から連絡は?」
「昨日の夜普通にきたよ。今週末デートしようって」
ジュホン「おま…それ行くの?!」
「…うん」
ジュホン「A、しっかりしなきゃ。
分かるでしょ?間違ってる」
いつからわたしは
こんなに弱くなったんだろう
23人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:向日葵 | 作成日時:2017年11月23日 16時