冬 ページ31
kn side
今日の昼飯はいつもよりどこか味気なかった。
Aと別れてから、自分の執務室に戻る。
ut「ええ部屋やなぁ。タバコ吸っていい？」
大先生がどかっとソファーに座ってそう言った。
kn「ええけど、灰落とすなよ。」
ut「わーってるよ。」
鬱先生はタバコをくわえて、マッチをすった。
ut「はー…うんめ。」
煙を吐き出す鬱先生を横目に、俺は途中やめになっていた書類仕事を再開した。
タバコを1本、吸い終わった頃だろうか。
鬱先生が口を開いた。
ut「…なぁシッマ。」
kn「…んぁ？」
ut「お前今Aさんのことどう思ってんの？」
そう問われて手を止める。
kn「…どうって、」
ut「結婚式があった日、実質他人やからとか関係ないとか言うてたやん。」
そう言えば確かにそんなことを言った。
ut「俺には、大分気に入っとるように見えたけど？」
kn「…まぁ、嫌な奴ではないよ。」
薪をくべ過ぎたか、少し暑い。
最後の書類にサインをして、
タバコのにおいが充満した執務室を換気するために窓を開けた。
ut「うわ、さっぶ！」
冷えた空気が頬を掠める。
ut「ちょ、俺マンちゃんとこ行ってくるわ…さっみぃ…」
大先生はそう言って、いそいそと執務室を出ていった。
俺は…、Aのこと、どう思ってんねやろ。
kn「…あ、てか俺もオスマンとこいかんといけんやん」
出来上がった書類を手に、部屋を出る。
オスマンの執務室に差し掛かった時。
ちょうど大先生が部屋から出てきた。
ut「へぁぁ……、あ？シッマやん、どしたん。」
kn「おう。書類出しに来てん。お前は？これからどっか行くんけ。」
ut「マンちゃんが、寒いんなら訓練兵と一緒に走ってくればええやん。って。
最近確かに太ってるからしゃあなし行ってこよかなぁー、と思ってさ。
シッマもあとで来る？」
訓練か…、確かにこう、なんとなく頭が晴れない時は
体を動かした方がええかもしらんな。
kn「…そうやな。後で行くわ。ﾌﾝ」
大先生とはそこで一旦別れ、オスマンに書類を出す。
os「おっけー確かに。あ、ついでに新しい書類渡しといてもいい？
何枚か期日短いからよろしく〜」
kn「おー、了解。」
書類を受け取り、一旦俺の執務室に置きに帰って、
俺は訓練場に向かった。
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イデア(プロフ) - めさん» な、なんだってーー！！？(((すいません初コメにテンションが上がってしまいました、ありがとうございます…！！励みになります！ (2022年8月21日 0時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
め - この作品ほんと大好きです (2022年8月21日 0時) (レス) @page47 id: b02816ae41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2022年6月19日 0時
