空腹 ページ21
kn side
kn「今日の昼飯何食おっかなぁ…」
ある日の12時過ぎ。
久々に朝の訓練に混じって身体を動かしたあと、
そんな事を考えながら歩く。
ふと、中庭が目に入った。
…そういや、あいつ何してんねやろ。
なんとなく中庭に入ってみる。
一息つくために、腰を下ろす。
ぼーっと植木の間に小さく見える兵舎の屋根を眺めながらふと浮かんだAのことを考えてみる。
パーティーから帰ってきてからだいぶ経ったが、
相変わらず会っていない。
kn「…、」
雲ひとつない晴天。
残暑に心地いい風が吹く。
『…陛下？』
不意に聞こえたその声は、ぼんやりと考えてた彼女のものだった。
『こんな所で何を…』
「A様ー？どうかしましたかー？」
使用人の声にはっとする。
やべ、今めっちゃぼーっとしとった…
下ろしていた腰を上げ、服に付いた草を払う。
「コネシマ陛下…！？これは失礼いたしました…！」
kn「いや、別にちょっとぼけーっとしとっただけやからそんな気ぃ使わんでええで」
『そうでしたか、では、私たちはこれで…』
Aがそう言って軽く会釈をした時、
ｸﾞｩ〜〜〜〜…
kn「…あ、やべっ」
そう言って腹を抑えるも時すでに遅し。
変な空気がその場に流れる。
『………えっと、もし良ければ陛下も一緒にご飯食べますか…？』
kn「え、あー、邪魔やなかったら」
するとAは一緒にいた使用人に耳打ちをして、
『少し待っていてください。』
と言ってどこかへ行ってしまった。
少しして帰ってきたAの両手には椅子が引きずりそうになりながら持たれていた。
kn「え、ちょ、」
慌てて受け取りに行く。
『あっ、すいません…』
kn「いやいや、これくらいなら俺もやるし、」
椅子を置き、今度はテーブルを取りに行くというAに同行する。
使用人達に任せておけば良いものを…
なんかでも、ええなこういうやつ。
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イデア(プロフ) - めさん» な、なんだってーー！！？(((すいません初コメにテンションが上がってしまいました、ありがとうございます…！！励みになります！ (2022年8月21日 0時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
め - この作品ほんと大好きです (2022年8月21日 0時) (レス) @page47 id: b02816ae41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2022年6月19日 0時
