Challenger‼︎【SEVENTEEN】

会いたかった ページ29

VERY NICE、 BOOMBOOM、Don't Wanna Cly、それからCLAPにThanks。


あの初の1位から約2年の間に、新しい5つの曲でカムバを重ねてきた。


アジュナイスは1位を取れることなく終わったけど、あの曲を踊る
時間がただただ楽しくて、悔しいよりもやりきった気持ちの方が
強く残っている。

それにありがたい事に、ウルシパことDon't Wanna Clyでは6冠も
いただくことができて。


CARATに限らず、多くの人に愛されたからこそ生まれたこの数字が
私達により一層向上心を与えてくれた。












SC「A」

『なに？スンチョル』

SC「緊張してるか？」

『まぁ、そりゃね』





開演時間が迫って、徐々に大きくなる私達を呼ぶ声。

何度も経験した事がある筈なのに、今日は興奮よりも緊張が勝る。
　


落ち着け。私なら大丈夫。

そう心の中で何度も言い聞かせていた。



SC「実の事を言えば、俺も笑」

『見れば分かるよそんなの笑』

SC「お前のお父さんがいると思うとなんか変に緊張するわ
結婚の挨拶しに来たみたいな感覚、みたいな？
とりあえず、全員で頭下げなきゃだな笑」

『...なんで？』

SC「Aが韓国に行く許可をくれてありがとうの気持ち」

『...前にも言ったけど、許可したのはお母さんだけで、お父さん
はしてないよ。そもそも来るはずもないし』

SC「んなことねーって！
...大丈夫。必ず来てくれるよ」



どうしてだろう、彼が大丈夫と言えばそんな気がしてしまう。

ありえるはずのない事なのに。





JH「お前らいつまで喋ってんの〜、そろそろ移動するよ」

SC「はーい。んじゃ俺らも行くか、"サン"」

『元はと言えば"クプス"が話しかけてきたからでしょー？』

SC「それはさーせん」




ジョンハニについていきながら、外していたイヤモニを付けマイク
の位置も調節し直す。


真っ暗なステージの中で自分の立ち位置に回って、曲が流れるのを
待ちながら、もう一度心を落ち着かせて。


そしてイヤモニからカウントが始まると同時にスポットライトで
私達の姿が照らし出されれば、数秒前まで静まり返っていた会場が
一気に歓声で溢れ返った。


私達の方からもちゃんとファンの姿が見えたその瞬間、1曲目にも
関わらず自然と涙が込み上げてきて。



CARAT達が同じように、私も貴方達に会いたかったよ。


私の生まれた国のCARAT達に、ずっと会いたかった。



















SEVENTEEN 日本デビューショーケース 開演________。

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