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〜DINOの場合〜
Aヌナは、本当に心の綺麗な人だ。
『チャナ、いい加減休み「放っておいてくれませんか」』
俺の一言で、その場の空気が凍りついたのを感じた。
自分でも、なんでこんな事言ったんだって思う。
「体調管理くらい、自分で出来ます。
...手、離してください」
パシッと乾いた音が鳴った。
やめてくれ、これ以上余計な事を言わないで。
ヌナの手をそんな煩わしそうに退けないでよ。
『そっか、ごめん』
ごめん、ごめんなさいヌナ。
そんな顔をさせたい訳じゃなかったんだ。
「やりすぎだチャナ、叩く必要ないだろ」
「スニョニヒョンには関係ないでしょ」
「ヌナに何してんだチャナ、！」
「スングァニヒョンも！！」
分かってるよ、俺が悪い事くらい。
でも心の中がぐちゃぐちゃかき混ぜられたみたいで、
何を言いたいのか、何がしたいのか。
自分の事なのに訳分かんないんだ。
「っ、？！
ちょっと、離してください！！」
『悪いけどそれは無理。
向こうで少し話しようか』
いきなり手首を掴まれて、隣の部屋まで引っ張られた。
力では俺の方が勝つから、振り払おうと思えば出来た
はずなのに。
身体中がヌナに支配されたみたいで、二度もヌナの手を
払う事はなかった。
『チャニや。
チャニは今何が苦しいの？
上手く言えなくても当たってもいいから、ヌナに全部
話してごらん』
「......え、」
叱られると思った。
酷い事言ったのに、ヌナの手を叩いたのに。
どうしてそんなに優しいの？
『血は繋がってなくても、チャニは私の弟だから』
弟が苦しんでるなら、助けてあげるのが姉の役目でしょ？
それを聞いて、俺の目からボロボロと涙が溢れた。
「ごめんなさい！ごめんなさいヌナ、！！
あんな事言いたい訳じゃなかったのに、勝手に口走っ
てて、どう抑えたらいいかも分かんなくて、俺...！
手、叩いてごめんなさい...痛かったよね...」
俺の両手で包んだ、少し赤くなったヌナの右手の甲。
罪悪感でいっぱいで、また涙が溢れる。
『私は大丈夫だよ。
私の方こそ、手首掴んで引っ張ったりしたから赤く
なっちゃったね。
乱暴しちゃってごめんね、チャナ』
そう言ったヌナは、少し泣きそうな顔をしていた。
弟の前ではあまり弱い部分を見せたがらないAヌナ
が、こんな俺の事を思って。
ごめんねヌナ、これからは絶対にそんな顔させないから。
大人と子供の狭間にいた俺が決意した日。
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めいびー(プロフ) - 瑠璃さん» 1年越しの返信になってしまって申し訳ないです💦コメント、体調のお気遣いありがとうございます！少しずつではありますが、またのんびり更新をしていきたいなと思っていますので、よければサンちゃん達をこれからも見守ってくださると嬉しいです！ (4月17日 0時) (
レス) @page34 id: 82ca96ac76 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 初めまして。初めてコメントさせていただきます。サンちゃんとっても可愛いです！どうか御身体に御気をつけてお過ごし下さい。 (2023年1月17日 23時) (レス) @page25 id: 30f660a3ce (このIDを非表示/違反報告)
めいびー(プロフ) - Aさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです😭💞 (2022年10月11日 21時) (レス) id: 68e225a801 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - とても好きなお話なのでこれから楽しみにしてます🥺！ (2022年10月11日 12時) (レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めいびー | 作成日時：2022年10月10日 0時
