cafe碧空日記 <短編：chocolate記念日 >

5　ボーイズトーク　sideM ページ5

M「まずはさ、ユニフォームから、なんとかしたいよね？」

A「わかるぅ、形からモード切替ね？」


にのが蔵に店内の模様替えの相談にさとしのところに行ったから、
残った俺たちは、そのほかの打ち合わせをする。
やっぱり、恰好から入ると気合入るでしょ。


S「でもさ、今からユニフォーム注文できないでしょ。バレンタインまで2週間だよ？」

A「ちょうど、クリスマスに準備した、ダークブラウンのエプロンはそのまま使えるじゃん？」


あ、そっか、チョコイメージでいいかも。
じゃあ・・・トップスの色味をどうするかだな。
ボトムスはカジュアルにジーパンが気分だな。


M「シンプルに白シャツでいくか、茶ベースにピンクが入ったタータンチェックのネルシャツがいいか、どう思う？」

S「俺は白〜。」

A「しょうちゃんそっち？俺はネルシャツと思ったけど。」

M「じゃあ、あとの二人も戻ってきてから決めるか。」


あとはメニューっと。
黒縁のメガネをかけ、料理帳を開く。
どうするかな・・・。


カップを拭く手を止め、まさきが言う。


A「今年のバレンタインは平日だから・・・どうだろ、前の日に、チョコクッキング教室でもやる？」

S「お、いいねぇ。cafeはあなたの愛を応援しますってか？」

M「じゃあ、教室の案内、にのに頼むか〜。」


そっか。
そういう応援もあるんだなぁ。
今までは、もてなすおもしろさだったけど、
お客様と作り上げる・・・か。


M「なんかさ、こういうの自分が考えるって思わなかったよね？」


お菓子の本を開きながら、言うと、
しょうさんも、楽しそうに言う。


S「確かに、バレンタインってさ、なんか女子が盛り上がってる感じ？」

A「でもさ、昔はドキドキしなかった？」

S「したした、母親からだけならどうしようとかさ。(笑)」

M「でも、もらったでしょ？」

S「ああ、まぁねぇ。それなりには。」

A「あ、ねぇねぇ、ちなみに何個ぐらいもらった？」

M「覚えてねぇよ〜。」

A「じゃあ、思い出のシチュエーションとかは？」

M「どうだったかな。とりあえず、紙袋抱えて帰ったな。」

S「何々？それはそのぐらいたくさんってこと？」

M「ま、まぁねぇ。そういうしょうさんは？」

S「俺は・・・まぁそうだなぁ。塾の帰りかな〜」


ちょっと思い出に浸り、照れるしょうさん。

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