cafe碧空日記 <短編：chocolate記念日 >

23　準備の日々2 ページ23

次の日、俺としょうさんは、
関八で打ち合わせをしていた。


YOKO「なぁなぁ、やるなら、トラップとか仕掛けをようけ造らな〜。」

SUBA「せやな・・・。後片付けのこととかもあるから、学校の体育館にあるもので作ったほうがええな。」

S「じゃあ、ありそうなもので使えそうなのリストアップしようぜ。」


ヨコがホワイトボードに書いていく。


YASU「ドッジボール用のカラフルなボール！！」

RYO「ソフトマットだっけ？やたら大きくてふかふかのマットありませんでしたっけ？」

MARU「跳び箱にマット」

N「机といすも使えるよね？」


ただ、１年生と6年生で、体格も体力も違うからなぁ。


TYU「玉入れの玉に、平均台は？」

SUBA「ネットをくぐるのは？」

S「なんだか障害物競走みたいだなぁ。」

HINA「ただまぁ・・・道順はそんなには複雑に作れないから・・・。」

HINA「子供たちと迷路作った後、俺らで、トラップ作れば、おもろいんちゃう？」


おお、さすが、施工のプロ軍団。
段ボールの高さとか、迷路の設計図とか、当日の工程表とか次々出来上がる。
迷路自体はそんなに大幅には変えず、トラップで学年ごとの変化をつけようとか。


N「その日は、打ち上げどうします？」

HINA「あー、一応俺たちも、夜は用事あるもんもあるから、また別な日にしよ！」

YOKO「お前が一番、せっかくの日だから彼女と過ごしたいんやろ？」

HINA「ま、まぁな。」


そりゃ、そうか・・・。
でも、付き合ってくれるだけでも、ありがたい。

こうやってみると、俺たちだけじゃできなかったし。


SUBA「家庭科室のほう、先生方がやるんだったら、お前たちはお菓子の家のほうやれるんだろ？」

S「そうなるかな。」

SUBA「じゃあ、俺らが・・・それまでの合間に、まぁ作業小屋の小さいのみたいなの、作っとくからさ、それに、お菓子飾ったらええわ。」

N「え、そんなのできるの？」

YASU「だって、段ボールハウスにして、つぶれたら、さみしいやないですか？俺ら、ほらそう言うの直ぐ作れますから！！」

S「へえ、ありがたいわ。」

YOKO「当日、トラックで運ぶから、迷路作った段階で、子供たちに内緒で搬入しよ！！」


だいたいの設計図を見せてくれる。
窓とか、ドアとかしっかりあって。
壁には細い棒の飾り棚が段々に打ち付けてある。


N「これに俺らはお菓子飾ればいいんですね。」


屋根も瓦みたいに板チョコを重ねて行けるように刻みが入っている。
これじゃ、失敗しないで済む。

24　穏やかなcafe　←2/12　New→←22　準備の日々

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す