cafe碧空日記 <短編：chocolate記念日 >

2　相談事 ページ2

A「ほら、あの小学生ガールズトリオに相談されたんだよね？」


まーが、
いつもの朝一の珈琲を俺らに出しながら、言う。


S「へぇー。」

M「何々、あの小生意気トリオもそういうお年頃？」

A「まぁ、誰にあげるとかってことじゃなくてさ、なんだっけ？チョコデコ？あれ、違かったかなデコチョコ？」

N「ああ、トモチョコをつくりたいってことか。」


それなら納得！！
ま、誰かにあげたいっていうのも応援したいけどさ。


M「ふーん、じゃあ、なんか考えましょうよ。」

A「ま、あとは日頃の感謝をお客様にするのもいいじゃん。」


まーは、いつだってお客様第一だもんな。


A「じゃ、どんなチョコにするかとかちょっと合間に考えようよ。」

M「まぁ、この時期は天候によっちゃお客さん少ないし、ゆっくり準備するか。」


そうですねー。
じゃあ、俺は今のチョコの主流とか調べるかな。

さとしは、製作に取り掛かりに、自転車に乗って出ていく。


まさきとじゅんくんがカウンターに行き、
俺としょうさんだけが事務所に残る。


俺がHPの管理をし、
しょうさんは、経営管理をし始める。


S「バレンタインとかって言ったら・・・にのが、まさきにやるんでしょ？」

N「は、はぁ？？？なんでそんなのやんなきゃないんですか！！」

S「だ、だってなんていうか女の子側があげるっていうか。」

N「はぁ？」

N「何、あなたそれじゃ、自分がもらう方だって言いたいんですか？」

S「や、まぁ、そういうわけじゃないけどさ。」


しどろもどろのしょうさん。

まぁ・・・今までを見てもしょうさんは自分があげるイメージというよりは
もらって、おかえしって感じなのかな。

でもさとしが・・・バレンタインとかこだわるとは思えないんだけど。


ちなみに
俺は・・・しょうさんに、ああは言ったものの・・どうしよっかな。



窓の外は雪がちらついて。
cafeの中はほんわか暖かい。

2月の飾りつけは、
甘すぎるのは気分じゃないけど、
ちょっと
はいいかな。

あとで・・・蔵に走って、飾りつけはさとしと相談するか・・・。

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