cafe碧空日記 <短編：chocolate記念日 >

1　2月が始まる ページ1

N「あ、カレンダーめくらなくちゃ。」

俺は事務所のカレンダーをめくった。
1月は、いろいろあって、
あっという間に時間が過ぎ去り、

その中でも、一番の出来事は、うちの副代表であるしょうさんの誕生日。

地域中の人と、
蔵ギャラリーでお祝いして、
しょうさんの家族に感謝して、
そこで、
代表であるさとしから、巨大モザイクアートがプレゼントされるという
感動的な1日があった。


そこで、
ちょっとやりきった感があった俺らは、
そのあと、
のんびりと
通常モードのcafeを営業してきた。


気が付いたら・・・もう2月なんだ。


M「新年迎えて、いろいろあって、あっという間に1か月すぎたんだねぇ。」


じゅんくんも、横に来てカレンダーを眺める。


S「じゅん、ユニフォームとかcafeの春モードへの切り替えは来月でしょ？」

M「うん、そうだね。今月は・・・のんびりでいんじゃね？」

S「さとしくんは、もっぱら製作でしょ？」

O「うん・・・。少し図書館行ったり研究させてもらって・・・。おおかたあっちの蔵の奥の工房にいるかな。」

N「ふう・・・そういう月も必要でしょ。俺らちょっとイベント多すぎ。」

S「はは、たしかに！！でもその度に感動するんだけどね。」

M「激しく同意〜。」



4人で盛り上がっていたら。
珈琲豆の焙煎が終わったまさきが、顔をのぞかせる。


A「何言ってるの、2月だもん、やるよ！！」

M「2月ってなんだ？」

O「節分の豆まき？」

S「ええっっっ？？？鬼誰やんの？？」


N「えっ、マジですか。俺ぶつけられんのやだわ。」

M「恵方巻きつくらなきゃなぁ。」


話を進めると・・・。


A「チガウ違うっ！！」


なんかありましたっけ？


A「世界中のメンズがどきどきする・・・愛の記念日、バレンタインデイだ〜。いーいぇいっ！」


まさきがピースサインをして大声で叫ぶ。


MNOS「「「「ああ・・・はあああ・・・」」」」


納得したような、
いまいち乗り切れないような
みんな合間に返事をする・・・と・・・。


A「ここ、cafe碧空はみんなに愛を届けるんだ！！」


当然のようにいう。
そう言われちゃ・・・。


M「そっか。それもいいよね。ついバレンタインってもらうイメージしかなかったけど。」

S「それ、軽く自慢ですか〜？(笑)」

O「なんだよ、しょうくん・・・うらやましいのかよ？」

S「ご、誤解だよ！！」

O「ふぅん〜。」


はいはい。


N「まー、何か考えてるんでしょ？」

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