でもやっぱり君がいい (ページ15)

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14.夏の暑さページ15

ジンside

｢俺、昼飯買ってくるわー｣

｢じゃあ、俺見張りしとく｣

俺はレジャーシートに腰を降ろした

｢仲いいな｣

マホトとAちゃんが遊んでいる所を見て胸が締め付けられる

｢はぁ｣

思わず出てしまった溜め息

やっぱり好きなのかな

｢昔と全然変わってないじゃん｣

マホトと付き合ったから諦めるって決めたのに

忘れることが相手の幸せって自分の心に言い聞かせてたのに

好きになっちゃダメって知ってたのに

やっぱり好きなんだよね

君のことが

｢あ、戻ってきた｣

お姫様抱っこをしながら戻ってきたマホトとAちゃん

マホトの顔が赤くなってる

やっぱりマホトも大好きなんだよね

Aちゃんのこと

｢そりゃ当たり前か｣

喧嘩するほど仲がいいって言うし？

｢あー！2人ともイチャイチャしちゃって！｣

こんなこと言う度にまた胸が締め付けられる

そして、マホトがいなくなって

｢あーあー、行っちゃった｣

｢寂しいの？｣

そんなこと聞いて傷つくのは自分って知ってたのになんで聞いてしまったんだろう

｢いや、別にそう言うわけじゃないけど｣

って言ってる顔は寂しげ

やっぱりAちゃんの好きな人はマホト

それも当たり前か

｢まぁ、多分マホトの照れ隠しだと思うよ｣

何故かむきになって、くちばしってしまった言葉

｢照れ隠し？｣

｢顔赤かったし｣

｢それは日焼けでしょ？｣

｢そうゆう所鈍感なんだから！｣

｢痛っ！｣

俺はAちゃんにデコピンをした

｢昔と変わってない笑｣

｢ジンくんこそ｣

なんかこの一言に背中を押された気がして

｢あのさ、Aちゃん｣

｢ん？｣

｢マホトと付き合ってるの知ってるんだけどさ｣

｢急にどうしたの？笑｣

｢急でごめん｣

｢え？｣

｢好きです｣

もう夏の暑さなんか忘れていた