18.相思 ページ19
敦said
「遅かったねえ、敦くんにA？」
「あ…」
探偵社の扉を開けると迎えてくれたのは太宰さん
「何か話していたようだけど…
何を話してたのかなあ？」
やばそう
怒ってる…
Aちゃんは固まっている
きっと焦ってるんだ
「若しかして、私に云えないこと？」
「あ、えっと…」
「い、云えない事じゃない…！」
僕が言葉につまったときAちゃんはそう云った
「ふうん
じゃあ、話してくれてもいいんじゃないかい？」
「え！？う、うん…あの…」
「探偵社…の事です
Aちゃんから仕事の事とか聞かせてもらいました」
僕は咄嗟に思いついた言い訳を云った
本当の事…Aちゃんの異能力の事について話していたとはいってはいけない気がしたから
「Aちゃん……か」
太宰さんはボソッと僕以外には聞こえない声でそう云った
僕がそう呼んでいることが若しかしたら気に触ったかもしれない
「仕事の事、ねえ
その割りには随分と親身になって話していたようだけど」
「う…」
「まあ、いい
嘘をつくとは心底思わないしね」
太宰さんは笑顔でそう云った
怖い……
しかも絶対バレてる
太宰さんがそう云うとAちゃんは安心したのか一息ついた
安心しちゃ駄目でしょ
気づかれてるの知らないのかな
僕は太宰さんに苦笑で返した
太宰さんは僕とAちゃんが話している事が気に食わなかったんだろうな
という意味も込めて
きっと同居の要因も
異能力だけが原因じゃあなさそう
太宰さんはAちゃんのことが好きで
Aちゃんは太宰さんが好き
どっちも不器用みたいだけど
れっきとした相思相愛
僕が入り込む隙間はもう無いか
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中二病メープル - 太宰さんツンデレ？好きな女の子には嫌がらせしたい的な。すっごく面白いです！ (12月3日 9時) (
レス) @page36 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 凄く面白かったです！これからも、更新楽しみにしてます！頑張ってください(*^-^) (2018年3月26日 16時) (レス) id: fb750e4c11 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 響華さん» あ！！お恥ずかしい…笑ありがとうございます！ (2018年3月3日 21時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ウンディーネさん» ファンですか……？！こんな駄作に…ありがとうございます！頑張りますっっ！！ (2018年3月3日 21時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
響華 - said×→side○ (2018年2月12日 18時) (レス) id: 86c88d0ffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2017年11月2日 19時
